「親である社長にはほとほと困り果てている」
私を含め、家業を継ぐ後継者の多くは、こんな風に思うのではないでしょうか。
しかし、よーく考えてみると、親の人格否定をしたところで何も変わりません。
なぜ困るのかを少しツッコんで考えてみて、はじめて打開策が見えてくるのではないでしょうか?
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・ワンマンで朝令暮改な親(社長)
・短気で言葉の悪い親(社長)
・いつもイライラしていてすぐ声を荒げる親(社長)
・提案には否定から入る親(社長)
・・・まあ、言いたいことはたくさんあると思います。
じゃあ、すべての問題は親にあるのでしょうか?
たぶんそうでないことは、後継者もわかっていると思います。
自分に自信がないから、誰かの問題にすることで少し気持ちが楽になるとか、
自分に不安があるから、よりどころが欲しいとか、
そんな感じなんじゃないかと思います。
なぜそんな感じになるかというと、問題が連鎖してるんです。
システマチックに。
まず、会社を時代に合わせて変身させなければならなかったり、
後継者として安心して経営できる状態を望むところがスタートです。
そしてそんな改革を進めていくと、後継者は孤立しがちです。
孤立すると、さらに自信を失って、周囲の声が異常に気になり始めます。
周囲は声を上げてるわけではなくても、「こんな風にみられてるんじゃないか?」とネガティブな思考がぐるぐる回るわけです。
すっかり萎縮してしまいますね。
そんな時、この自分のしんどい立場を誰かにわかってほしい、ここから抜け出す手を差し伸べてほしい、という感情が芽生えます。
しかしその手は差し伸べられることはないとなると、怒りの対象を探し始めます。
結果として、最も大きな存在である、親に矛先が向かいます。
もちろん、親子の事業承継では、親にも一定の問題があるケースが多いのは事実です。
しかし、後継者としては、親を変えよう、変えようと頑張るのですが、たいていはうまくいきません。
なぜなら、親は自分が変わる差し迫った理由が見当たらないのです。
この連鎖反応のように現れる悩み。
これを消す方法がないわけではありません。
端折って言うなら、「現状を受け入れよ」ということになります。
そして、周囲の人間を受け入れるのです。
たぶん、言葉でいってもピンとこないかもしれませんが、後継者が孤立する原因は一人で頑張るからです。
一人で頑張ってぜーーんぶ頭の中で作りこんでから、ついてこい、とやるわけです。
一緒に歩んでいないんですね。
これってたぶん、親の取るイヤな行動(ワンマン)と変わらないんじゃないでしょうか。
そして自分は周囲の人を受け入れていない(一人で考えてる)のに、周囲に受け入れてほしいというのはちょっと虫が良すぎるのかもしれません。
で、そんな状況作るためには、自分の弱さを見せざるを得なくなってしまいます。
その勇気があれば、たぶん、多くのことがうまく回り始めます。
実践は楽ではないかもしれませんが、方向は間違ってないと思います。
どうせしんどい思いをするなら、いい方向へ向かう苦労したほうがいいと思いませんか?
その先にあるのはたぶん、過去最強の会社という組織です。
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画像提供 Christine SchmidtによるPixabayからの画像