後継者

後継者の後継者選び

私は現在55歳。
父は85歳で、未だ会社に来ています。
もちろん会社の事の殆どは私が仕切っていますが、父が口を開けば社員は無視するわけにはいきません。

そんな状態ではあるのですが、自分の年齢を考えると、今度は私が誰にバトンタッチをするかを考えなくてはなりません。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

ブラッシュアップアカデミー(無料版)


振り返ってみると、私が父の会社の代表取締役になったのが35歳。
そこから数えると、20年間、親の会社の代表を務めたことになります。
とはいえ、初めの10年間は、名だけ社長。
何だか責任は負わされたし、借金の連帯保証人にはなったけど、何の権限もなかったように思います。
社内のマネジメントも、私が何かをやろうとしても、父の鶴の一声で一瞬にして覆されることはよくありました。

45歳を過ぎてくると、さすがに社内からは注目されるようになります。
というのも、IT化やらコンプライアンスの流れが来ている一方、父はその変化にはしり込みしがちだったからです。
一方、社員はというと、世間の動きも気になるし、父のいう事に逆らうわけにもいかないし、けっこうなジレンマに晒されます。
私自身もそうで、世の中は変わっているのに、会社を変えようとしても変えられないことにイライラしていました。

とくに、圧倒的な営業力を誇る父は、とにかく営業第一。
コンプライアンスも無視はしませんが、優先順位はかなり低め。
一方私たちの仕事は、多少お客様とうまくいかなくても一瞬で売り上げはゼロになるわけではありませんが、コンプライアンスの問題を起こせば、ある日突然売上がゼロ(つまり行政処分)となることもあります。
そんなリスクと隣り合わせな私と、そんな事は二の次の父。
なんだか、地雷をあちこちに埋められていて、いつそれが爆発するかわからないような不安を持っていました。

そこから、やっと私が主導権を握れるようになったのは、もう50歳の声が聞こえるころになってから。
そして5年がたち55歳。
もう、次の後継者を考えねばなりません。
二代目というのは活躍の時期は非常に短い。
そして、長いこと父の権力の下で働いた関係もあり、自分はできる限り去り際はきれいでいたいと思うわけです。

そうなると、もう次の人を育てていないといけないし、その人がかつ安くする場づくりをしなければなりません。
創業者と、後継者は、ライフスタイルが変わってくるんですね。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

ブラッシュアップアカデミー(無料版)


関連記事

  1. 5月になると悩みが深くなる2つのタイプの後継者(その2)

  2. どこに行くかが見えないと、人はついていくのがばかばかしくなる

  3. 事業承継における後継者が守破離を考えてみる

  4. 同族会社の後継者が大切にしたい、「卒業」という考え方

  5. 後継者は、社内に”ブーム”をつくろう!

  6. 後継者の真の悩みは本当に親子の確執なのか?

  7. 後継者は「やらないこと」を決めよう!

  8. なぜ年初の誓いは忘れ去られるのか?