後継者は親の事業をそのまま引き継いではいけない

後継者にとってのゴールって何でしょうか?
親から無事に会社を引き継ぐこと?
実はこの当たり前に見えるゴール設定が、むしろ後継者を苦しめます。

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事業承継の後継者の役割は、親が始めた事業を無事引き継ぐこと。
そんなこと、当たり前だろ?という人は多いと思います。
しかし、私に言わせれば、それはちょっと違うんじゃないか?と思うんです。

だってそうじゃないですか。
やりたいとも思えない事業を背負って一生を過ごす?
いったい後継者の人生って何なのでしょう。
宿命とかいわれて、納得できる話でもないでしょう。

世の中の”常識”は、人生を親の事業に捧げよ、といってるわけです。

 

もちろん、それこそが天職と思っているならいいんです。
楽しんでやればいい。
けど、後継者の方って
親の事業に関心が持てない、
親の会社で働くことに消極的、
会社にいることが苦しい、
とか思っている人は結構いらっしゃるわけです。

とはいえ、現実とのすり合わせも必要なわけです。
親が商売をやっていて、自分は後を継ぐと言っちゃった。
さすがにそれを放置するわけにはいかない。
それもまた、大事な考えだと思います。

 

ところで、「事業を引き継ぐ」というゴール設定をすると、ある問題が起こります。
その事業がこれからも魅力的なビジネスであり続けるか?という問題です。
割とまじめな後継者は、親のやってきたとおり事業を引き継ごうとします。
それが、自信を喪失させ、モチベーションを下げさせ、仕事が楽しくなくなる原因だったりします。
そこには手本(つまり先代)があり、その通りやらなければならない、と考えてしまうからです。

大事なのは、「その先」を考えることです。
たとえば、新聞屋さんは新聞の定期購読契約をとり、毎日配達するのが仕事でした。
親の代ではそれでオーケーだったわけです。
しかし、これから果たして、普通の新聞屋さんが、普通に生き残っていけるでしょうか?
そうした時に、新聞屋さんはそもそも、新聞の先にどんな価値や、便益を提供してきたかを考える必要があります。

旅行屋さんだってそうです。
単なるパッケージ旅行を売るなら、大手も中小も同じ。
というよりむしろ、大手のほうが手厚いサービスがあったり、ハワイで専用バスを走らせていたり、いろんな便益を提供しています。
中小がそこに並ぼうとしたって、大手にかなうものではありません。
同業者との競争でものを考えると、ここで手詰まり。
そこで、自分たちが旅行という商品の先に、何を提供しているかを考えてみるのです。

私の家業は、保険屋さんでした。
これも今までは保険を売っていればよかった。
けど、簡単に安く保険を変える場所はどこにでもあります。
それでもなお、未だつながっていただけているお客さんはいます。
この方々は、保険商品以外の何かしらの価値を感じてくださっているのかもしれない。
じゃあ、お客様は何を買っていただいているのだろう。

そしてお客様は何を求めているのでしょうか。
同じ業界の人は、「安心安全な生活や企業経営」と答えるでしょう。
しかし、そもそも保険だけではそんなことが実現するわけもありません。
ここで一つレイヤーが上がるわけです。
じゃあそれに対して、私たちは何を提供するのだろうか、ということを考えてみる。

さらに、安心とか安全とかを本当に望んでいるのか?と考えてみるわけです。
確かにそういうお気持ちはありますが、日頃が安心で、安全ならそれは差し迫ったニーズではありません。
ではその前段階として、お客様が積極的に望む世界があるはずです。
その望む世界にコミットしていく方法ってないだろうか?

まあ、そんな風に深く深く、顧客と事業を考えていくとおのずと家業も変化が必要になります。
つまり、事業を今の状態で引き継ぐことなんて必要ないのです。
だからそんなにかたっ苦しく考えずに、好きにやればいい。
しかも、家業に関心が持てないのはアドバンテージで、批判的に家業を見つめてください。
その先に、たぶんやりたいことが見つかると思いますよ。

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