過去から社内にある決めごとを後継者はどう扱うか

3月の最終週。
ちょうど多くの企業が決算を迎えます。
あの会社も、この会社も、ウチの会社も決算。

3月末といい、年末といい、多くの人や企業が同時に区切りを迎えるので、
誰もかれもがバタバタで、道路は殺気立っています。
けど、ある時、ふと思ったことがあります。
なぜ、当社は3月決算なのだろうか?と。

——————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

 

 

父が創業した会社は3月決算。
毎年、3月末はてんやわんやなんです。
保険の販売なので期末の追い込み。
お客様も多くは決算なので、そういった節目での保険の見直しの要望。
決算における、各種対策のご相談。

そしてややこしいことに、3月の業績に対する売上(販売手数料)が振り込まれるのは翌月以降。
3月末ギリギリまで新規契約で走り、それが終わった時には、
どれだけの収入があるかはざっくりした形でしかわかりません。

つまり、決算対策が取れないわけです。

 

結果として、消耗品買ったり、
先々の活用の検討もなく訳の分からないものに使ったり、
使い切れないノベリティグッズを買ってみたり。
まったく、ムダ以外の何物でもない行為を何年も繰り返していました。

私の感覚からすると、売り上げの一番多い月を決算にするというのは、
いかがなものかと思うのです。

 

一度、先代に聞いたことがありました。
なぜ、3月に決算をするのか、と。
「それは、保険会社(メーカー)の決算が3月だから」
という私にとっては理解不能な回答でした。

 

もちろん、起業時には検討事項がありすぎて、
「ま、決算はみんなと同じ3月末で」
と適当に決めるのは仕方がないと思います。
しかし、毎年バタバタしてる中で、
営業もやり、決算もやり、
税理士は税理士でほとんどの会社が3月決算なので、
忙しすぎて相談も十分できない。
そんなタイミングで決算をする意味が解りません。

ということで、決算を変える提案をしたわけです。
すると、一度短期で決算しなければならないから、
税理士に払うお金がもったいない・・・というのは経理をしていた母。

どうせ黒字の決算になるのだったら、次の販売につながることをしたい。
そう提案すると、だからノベリティグッズを買う、と父。
たぶん、父のボキャブラリーの中では、販促といえばノベリティとかいうものしか浮かばない。
WEB上のサービスとか、そういったところに思いが至らないんですね。

つまり、両親としては自分の価値観の中では最善のことをやっている。
しかし、子である私から見ると、どうも的外れに見える。

未だ、継いだ会社は3月決算。
まあ私にとっては、ここで意地を張るより、他に変えたいことがたくさんありました。
だからそのうちでいいかな、と思ってます。

ただこの件はともかくとして、ちょっと面白現象を目にすることがあります。

私が先代に、何度か話をしたことがあるとします。
今までこうやってきたけど、こうするべきではないか?的話です。
で、その時にはたいていうやむやになるんです。
しかし、何か月とか、何年かたったのち、先代からの提案として実現することがあります。

「最近思うんやけど、こういうのをやってみたらどうだろう・・・」
と先代。

「それ、3年前に僕が言ってたことじゃないですか」
と私。

面白いですね。
潜在意識に刻まれてるのでしょうか。
暗示になっていたのでしょうか。
あたかも自分が考えたことのように語ってました(笑)

どうしても今すぐ何とかしなければならない、ということは強硬に押すことはもちろんあります。
けど、多少なりとも余裕をもてることは、強硬に対立しなくても、
暗示をかけておくと、数年後「自分の意見として」言い出すこともあるようです。
怪しげに聞こえる話かもしれませんが、私がそんなことを経験したのは一度や二度ではありません。
その場で結論を出さずとも、何度も言い聞かせたのち、少し寝かせる。
これ、けっこう効きます。

 

え?待てない?
そうですね、今すぐ何とかしたいことはいろいろとありますね。
けど、それを強行に突き付けると、ケンカになるわけでしょ?
結果、あなたの想いは実現しない。
どうせ実現しないことなら、「オヤジのお手並み拝見」的に高みの見物でもいいんじゃないでしょうか。
ちょっとゆったりとした気持ちで、まあ、なんとかなるさ、的いい加減さで対応できると結構楽ですよ。
それで被害を被るのは自分じゃないか!?
そういいたい気持ちはわかりますけど、何とかしましょう。

今私たちの視界の中心には先代がいます。
しかし、判断ミス、作業ミス、仕事のミス、いろんなミスをやらかすのは先代だけじゃありません。
先代のミスさえも、何とかしてやるさ。
そんな心の余裕を持つことが、経営者の第一歩なのかもしれませんね。

 

——————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

関連記事

  1. ある二代目社長が起こした社内会議の大混乱(2)

  2. 理念経営がうまく行かない5つの理由

  3. 後継者・二代目経営者が自分の立場を呪う5つの理由

  4. 後継者が「できない」と思っていることほどやってみると効果が高い

  5. 後継者が”正しいこと”を追求し始めると親子の確執が生まれるというジレン…

  6. 後継者よ、どこへ行く?

  7. 親子経営の後継者と先代の対話はなぜケンカで終わるのか?

  8. 後継者が「やらなければならない」という苦しみから逃れるシンプルな方法