親子経営で、関係はうまくいったけど会社がなくなった2つのパターン

事業承継の目的って何でしょうか?
まあ普通は、「事業を継続させるため」でしょう。
しかし、そことはかけ離れた事業承継のパターン、意外と見かけます。

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親子経営の中で、大きな問題の1つが親子の確執。
一方で、親子関係はうまくいったけど、
会社がなくなった・・・なんていう笑えない話も意外と多いのです。

一つは、親に従順な子、という関係。
もう親の言うことは絶対で、意見をさしはさむことなどありえない。
このパターンは、「強い親」というケースと、
「控えめな親」というケースがあります。

前者は親が怖すぎて意見もできない。
後者は親と似た子であったり、親を気遣う子だったりするようなパターン。

いずれのケースでも、ありがちなのが子に主体性がないという状態。
つねに、親の判断に従っていたので、自分で考える、という習慣がありません。
こういった後継者が、手本である親を失うと、過去の親の判断を思い返しながら経営します。

親を真似しながら(つまり子が自分の個性を生かそうとせず)会社を経営するわけです。
子は自分の能力を発揮しきれるわけもなく、親の縮小コピーとして経営につきます。
もともと、まじめな性格の子であることが多いので、一生懸命です。
しかし、残念ながら縮小コピーですから、会社はあまり伸びません。
それどころか、社会の変化とのギャップを修正できないことが多く、
そのまま廃業などといった状況に陥る事例を何件か目にしました。

そしてもう一つは、親子が比較的対等にある関係。
外からは非常に仲の良い親子に見えます。
親はむしろ子を立てようとするし、子は親を尊ぶ。
道徳的な関係ですが、うまくいくケースとうまくいかないケースに大きくわかれがちです。
うまくいかないケースは、子が親を敬うあまり親のやっていることが善であるという前提から抜けられないケース。
うまくいくケースは、双方で現状に問題意識をもって協力して常に改革を進めるケース。
そうなれば理想的なんですが、なかなかレアかもしれません。

 

この話の前提には、「会社は変わらなくてはならない」ということがあります。
それが正しいかどうかはわかりませんが、少なくとも世の中は変わっています。
中長期的に売り上げに陰りが見えているとすれば、世の中の変化に会社が対応しきれていないことが原因と考えるのが一般的でしょう。
しかし、そこに対する対応ができず、会社は傾いていってしまう。
これが50年前の事業承継なら、上記の2つのパターンにおいてもうまくいったかもしれません。
先代が作ったビジネスモデルが、まだ有効だったからです。
しかし、今は残念ながらそうとも言い切れなさそうです。

ところで、少し前に「パラダイム・シフト」という言葉が様々なシーンで使われました。
パラダイムというのはその世界での支配的な考え方。
これが非連続的に一気に変化するのが、パラダイムシフトです。
社内にこれを起こすのは、おそらく世代交代か、会社を激震させるほどのトラブル以外には考えにくいように思います。
すると、世代交代においては、親の考え方(これまでのパラダイム)を一変させる次世代の人間が必要なわけです。
それを担うのが本来の後継者の役割。
皮肉な話ですが、親子関係が安泰な場合、後継者に主張する意見がないことが多い。
けっか、会社は古いビジネスモデルをトレースせざるを得ず、衰退を招く傾向があるということなのでしょう。

親子仲良くやっていて、なんとか後継者の引退まで会社が持てばまだ救いもありますが、
私の見ている範囲ではそうもいかない事のほうが多いようです。

 

たぶん、このブログを見に来ている方は、ほとんどが親子ケンカが絶えない方だと思います。
それは会社を継続させる、という意図を前提とすれば、たぶん正しいことだと思います。
自信と節度をもってケンカしてください(という言い方も変ですが・・・)

 

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