親と仕事をすることがうまくいかない2つの理由

後継者にとって悩ましいのは、親との関係。
関係性の影響でうまくいかないことも多い。
しかし、実際に彼らにその理由を尋ねても、
意外と口ごもることが多い。

悩みの根っこが見えていないから、
解決策も見えない。
そんな状況にあるのではないでしょうか?
——————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

 

 

親子経営で、家業を継ぐ後継者に尋ねる。
「具体的には、どんなことで困ってるんですか?」
すると、たいていの後継者は一瞬たじろいだ様子を見せます。
親との関係がよくないなら、何がどう良くないのか。
会社の中でできないことがあるなら、どうしてできないのか。
この根っこと部分がどこかしらあいまいな状態な方は多いようです。

それもそのはずで、親子経営の中では様々な問題が複雑に絡み合います。
親のふるまい、子の思い込み、世の中の変化、会社の状況・・・
これらの問題が、後継者の脳内に散らかった形で点在します。
点在しているから、どこに問題があるのかがわかっているようでわからない。
その時に現れる影。
それこそが、親、つまり先代の存在だったりするわけです。
ある意味、親が絡み合った問題のスケープゴートの様になっているケースは意外と多い。

 

現代における親子経営で接する問題は、大きく二つに分けられます。
一つは、今の状態では会社は存続できない可能性が高い、ということ。
世代交代があろうがなかろうが、今の仕事を今のやり方でやっていてもうまくいかない。
つまり、親が乗り出すにせよ、子が乗り出すにせよ、それなりに大掛かりな経営改革が必要ということです。
そこには当然リスクもあり、うまくいかないこともある。
逆に言えば、それをやらなければ、会社は穴の開いた船のようにブクブクと沈んでしまう。

会社を変えなければ、親がやっても子がやっても会社は沈む。
会社を変えれば、親がやっても子がやっても失敗は経験する。
誰がやっても一定のリスクをとるべきタイミングにある、ということ。
そこで代替わりすると、子が戦犯となる。
つまり、後継者は基本的に、非常に難しい状況で会社にかかわらなければならないということ。
50年前の事業承継とはまったく状況が変わっています。

そして二つ目は、よくある親子の問題。
親の経営方針と、子の経営方針が違うとか、
親のマネジメント手法と、子のマネジメント手法が違うとか、
外野はいろんな評価をします。
特に社内の人間にとっては「変化がないこと」が重要です。
であるなら、長年同じ釜の飯を食った親につく。
経験不足というレッテルを張られた子は分が悪い。

まあ、そういう意味では言ってみれば、会社にとって子は招かれざる客です。
そりゃあ孤独も感じるし、うまくいかないことも多い。

この話を細分化していくと、いろいろ問題が複雑に絡み合います。
そこにきて、それを解決しようと何かを始めようとすると、どうも親の目が気になる。
当然、直接的に否定されることも多い。
すると、否定される癖がついちゃって、否定されるのが嫌で否定される前に
「できない」
と決めつけるようになってきます。

そうするともはや、八方ふさがりですね。
具体的な問題に、具体的な対策を思いついても、
「こんなことできない」「こんなことを言い出しても否定されるだけだ」
ということで自分の頭の中で完結してしまう。

 

実際には、すべてがすべてダメ出しされる話ではないはずなんですが、
頭の中では、ダメ出しされたものも、されないものも、ダメなんだと思い始める。
そうすると、思い浮かぶのはかつてダメ出しをしてきた親の顔。
すべての問題は、親にあり、ってことになるわけです。
自分の仕事がうまくいかないのも、会社の改革がうまくいかないのも、
自分の考えが表現できないのも、社員がついてこないのも、
みーーんな、みんな、親のせい。

そう考える癖がつくんです。
なぜなら、そう考えていると少しは楽だから。
で、だんだんと物事を個別にみるのではなくって、親がいる状態を変えれば自分は楽になれると考える。
その状態になるころに、後継者の悩みが爆発してる状態ですね。

 

ここまで行くと、たぶん、親を会社から追い出してもうまくいかないと思います。
もうそういう思考のクセがついてしまっているからです。
エレファントシンドロームってご存知ですか?
サーカスの像は、小さなころ細いロープでつながれている。
それが大きく成長して、そんなロープ、引きちぎれるくらい強くなっても、ロープを切ろうとはしないそうですね。
自分にはできないと思い込んでるからだそうです。

まさに子はそんな状態になってるわけです。
それを変化させるには、やっぱり物事のとらえ方を根本から変える必要があるわけです。
その時に考えてみたいのは、会社をパズルみたいにパーツごとに解体してみる。
解体すると言っても、実際にやるのではなく、思考の中で、ですよ。
で、それを組みなおしていくと、どんなことができるかな?と考えてみるわけです。
今の業務を継続することを考えるのではなく、今のリソースで未来に向けて何ができるかを考える。
すると、発想は割と広がります。

そこで、「これ、オモシロソウ!」と思ったらしめたものです。
だって、家業なんてやりたくて継いだわけじゃないんでしょ?
しょうがないからとか、そうせざるを得ないから継いだ。
なのに、踏んだり蹴ったりだから面白くないわけです。
じゃあ面白いこと企画すればいいんです。
それでも周囲の人はすぐには変わりませんし、親はいろいろと文句を言うかもしれない。
けど、やりたくてやる事への推進力は、仕方なくやるときとは全然違います。
当然、結果が出やすい(はず)です。

まあ、そこまで一気に行かなくても、まずは会社のリソースをすべて書き出してみてください。
すると「できないこと」を考えるフェーズから、「できること」を考えるフェーズに入るはずです。
この作業は、けっこう楽しいものになるはずですよ。
※注 この時に同業他社と比べて「ないもの」を数えないこと!

——————————————
小冊子無料ダウンロードはコチラ
Fecebookページに「いいね!」をお願いします。
後継者の社交場「後継者倶楽部」のご案内はこちら

関連記事

  1. 後継者がはまりやすい罠

  2. 「ドリルを売るな、穴を売れ」を会社ぐるみで行えないか? 後継社長の事業…

  3. 自分が一番うまくできるというジレンマとどう付き合うか?

  4. 先代はなぜ後継者を罵るのか?

  5. 後継者が”正しいこと”を追求し始めると親子の確執が生まれるというジレン…

  6. 考えを言語化できない後継者がまず試してみるべきこと

  7. 過去から社内にある決めごとを後継者はどう扱うか

  8. 組織が抵抗を起こさない変化のさせ方 ~後継者・二代目経営者が会社を変化…

ツールバーへスキップ