派手なビジネス、地味なビジネス

最近、すごく面白いなぁと思うことがあります。
たとえば、西野亮廣さんや中田敦彦さん。
それぞれに独自のビジネスをはじめています。
中田さんは、YouTubeでの発信を足掛かりに多言語での情報発信、海外移住なんかも視野に入れているそうです。
華々しい活躍ですね。

じゃあ、私たち後継者はそんなことをやってはいけないのでしょうか?
なんだか親のはじめた家業に足止めを食らい、どこかやぼったい人生を歩んでいるようなさっかくを感じることもあります。
どんどん先を行く人たちと、重しのような家業を背負う自分達と、そのギャップに悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

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派手なビジネス、地味なビジネス

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社長であっても国産車限定の雰囲気を持つ業種

私が乳から継いだ会社は、損害保険代理店です。今でこそ少し雰囲気は変わってきましたが、30年近く前は変な暗黙のルールがありました。
ダブルのスーツは厳禁で、スーツの色はねずみ色。オシャレとは程遠いいでたちで、車はカローラ。社長であっても、三ナンバーのクルマ(要は少し大きな高級車)はご法度。なぜならば、「派手で高級なものを持つと、ねたまれるから」という説明を聞いたことがあります。今から考えれば、なんと卑屈な、と思うのですがそんな地味な業界でした。(逆に生命保険業界はけっこう派手めなのでコントラストが強いです)

ここ10年で業界も雰囲気はずいぶんと変わりましたが、なんというか大きな声では言えませんが、どことなく地味な業界だなぁとずっと思っていました。そんな地味な業界でも、少しでも派手な花火をあげられたらいいな、と思いつつもなかなかそういった活動ができずにいました。思い切りも足りないのですが、それ以前に、アイデアもわいてこない。

ある時感じたのが、そういった業界のなかの人たちにつきあいが限定されていたからかもしれない、ということでした。
業界のなかの人たちは、その業界における「良いと思われること」に対してはどん欲だったのですが、必ずしもそれがお客様が望んでいる事と同じではないこともありました。たとえば、こんな笑い話を聞いたことがあります。ある液晶技術のエンジニアが、ノートPCを開発して得意満面だったといいます。そのノートPC、なんとほぼ真横から見ても液晶画面がクリアに見えるのだそうです。得意げにプレゼンする開発者ですが、ある人が質問しました。「それって、誰が喜ぶんでしょう?」そうなんです。エンジニアは難しい技術にチャレンジしていいものを作った!と思ったのですが、それを買う人の中で「液晶を真横からのぞき込む日常」がある人などそうそういません。

技術に忠実であるけど、顧客のことを置き去りにしてしまったお話です。
どの業界でも似たような話がありますが、私たちの業界もまた、同じことが起こっていました。

業種を限定しない経営者の集まり

意図的に行ったわけではないのですが、たまたま、いろんなセミナーに参加する中で、様々な業種の社長とお目にかかる機会ができました。
そこに集う社長は、結構な値段のセミナーに参加される方ばかりなので、とにかく皆さん前向きだし、考え方が柔軟です。
しかも、業界が違う人たちばかりなので、彼らの言葉や工夫の一つ一つが、今まではみた事もない素晴らしいものに見えます。

実はこれまでに、割と有名な経営者団体にいくつか所属していたのですが、どことも「彼らの業界だからできることで、ウチの業界は特殊だから・・・」と言い訳をする人が多くてげんなりしていたんです。そこで、こういったところへの参加をやめ、一般のコンサルタントの方の有料セミナーにいくと、そこにちょっとしたコミュニティが形成されています。その中に溶け込むと、なんだかすごく前向きな人だらけでちょっとついていけない感もありましたが、そんな中でいたことは自分にとってはいい刺激になったように思います。

そこで学んだことは、従来の仕事は大事にすればいいのですが、それを従来の仕事の物差しで測らないようにすることが大事だということです。
つまり、その業界で良しとされることが必ずしもいいわけではないし、目指すべきところでもない可能性だってある、ということです。
何かしらの企業としての目的はあるのでしょうが、業種や業態、扱う商品はその手段に過ぎない、ということを痛切に感じたように思います。

会社の目的と手段

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YouTuber

ところで、世の中ではYouTuberが子どもがあこがれる職業になって久しい。なんだか楽しいことやってお金が儲かる、というイメージがあるようですがたぶん現実はそうでもない。毎日新しいネタを取り入れ、撮影し、編集する。そしてそれらは世間の耳目に曝され、直接的な応援のメッセージだけでなく、批判コメントも受けることになる。そして、プラットフォーマーたるYouTube運営の考え方ひとつで、広告収益は大きく増減するし、時には予告もなくチャンネルが消されることもあるようです。しかも、人の目に触れるほどに人気の(稼げる)YouTuberはまさにごく一部。黎明期ならいざ知らず、今や芸能界に入るのと同じくらいの狭き門になっているんじゃないでしょうか。

冒頭に、(元?)お笑い芸人の中田さんの話が出ました。彼なんかはテレビでの活躍をしているあいだに、テレビで見せる顔とは違う形でYouTubeでブレイクしました。その内容は決して片手間でできる物でもなく、結構な本気度が現われており、今はその構成力を手に、ビジネス書を描いたり、海外進出したりと大忙しです。
これは、絶対そうだとは言い切れませんが、彼らの落としどころは最終的に、実体のあるビジネスに行きつく人が多いように思います。流れとしては、YouTuberとして有名になり、ある程度稼いでそれを元手に通販や不動産などの実業に手を出す。そこから先がうまくいくかどうかはやり方次第でしょう。派手な表とは違った一面で、裏で比較的堅実なビジネスをやっているように思います。上手いポートフォリオの取り方ですね。

実は、家業を継いだ後継者はその逆を狙うことができるかもしれません。地に足がついた実業があるので、これをYouTubeやその他SNSを活用して、たとえば「リモート工場見学」なんていうビジネスアイデアもできてしまいそうです。そう考えると、扱う商品や製品だったり、今の主たる事業というのは、たぶん、会社が存続するための手段である、といえそうです。会社の目的が理念の達成だとすれば、事業承継で受け継がれるのは理念なのでしょう。その達成のために、今のリソース、顧客リスト、従業員やノウハウを使うというのは当然ですが、別の方法を試したっていいのです。
実業を伴わない情報サービスは、初期投資コストを抑えられる新規事業ですから、スタートさせやすいぶん、有利かもしれません。

業界の常識を乗り越える前に

業界の常識の範疇にいるうちは、差別化ができていないということになるように思います。お客様から見て、何かが違うと思われるには、やはり業界の中で異端児である必要があります。そして、業界の異端児になるには、思考を業界の常識の外に広げなければなりません。知らない世界を語ることはできない、ということです。であれば、手っ取り早いのは付き合う人を変えるということです。そこには前出のような異業種交流会の参加も一考です。なかなか巡り合わせの問題で、いい場かどうかはその時の運、ということになるかもしれませんがいろんなことを試してみなければ状況は変化しませんから、失敗も覚悟で飛び込んでいくのも一つの考え方でしょう。それ以外でも、たとえばSNS上でのコミュニティに参加するとかいう方法もあります。

また、私の方でも後継者のコミュニティを作っております。良かったらともに学びましょう。

 

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