後継者は、「事業承継」にとらわれすぎていないか?

親が商売をしていると、子どもはその会社を継ぐ。
最近はその感覚も薄れつつあるとはいえ、未だ残っている思い込み。
ワタシ世代(昭和43年生まれ)だとその傾向はかなり強かったと記憶しています。

そうすると、とにかく親の会社を継ぐという前提で、大学学部を選んだり、なんていうところから事業承継が始まります。
そしてすごく重い責任感をもって会社に入るわけですが、「事業を継ぐ」という感覚、ちょっと緩めてみてもいいのではないでしょうか?

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割と有名な話ですが、今やグローバル企業ともいえる任天堂、もともとは花札作ってた会社です。
後継者が、「事業」を引き継ごうとしてたら、たぶん任天堂は今は小さな会社のままかもしれないし、今も会社が存続していない可能性も高いでしょう。
つまり、事業そのものは、時代とともに変わる可能性が高い。
そもそも、企業の寿命があるのは、事業の寿命だと私は考えています。
始めた事業がまだ利益を及ぼしているうちに、次の事業を立ち上げる必要があり、それができた企業が長く続く傾向があるんじゃないかと思います。

では、親の会社を継ごうと親の会社に入った後継者が、どんな事業を紡いでいくのか。
もし、今の事業が好きで、得意で、夢中にやってやれるようなビジネスであれば、その延長線上で考えればいいと思います。
しかし、その事業が好きになれず、自分の良さを活かせず、気持ちが入らない者なら、ちょっとした転換は必要かもしれません。

私自身も結構悩んだ時期がありました。
親の会社に入って15年ほど頑張ってみたときに、家業の仕事が好きにも慣れず、自分の得意分野も生かせず、夢中にも慣れなかった。
当時30歳代後半。
これから何十年も、不得意で好きになれない事業で勝負するのか?と考えるとウンザリしました。
それよりなにより、自分よりもその仕事が大好きで、目をハートマークにして仕事してる同業他社がいるわけです。
自分がそんなレッドオーシャンで生き抜けると考える方がおかしいんじゃないか、と思ったわけです。

 

そこでこれからの数十年は、自分の得意なことを活かす仕事ができないか?という問いを一生懸命自分に問うていました。
そうは言っても、あれもこれも中途半端だった自分にとっては、人に誇れる得意分野などありません。
じゃあ、という事で、一生懸命やれることを探すことになりました。

まず私は、話すより、書く方が得意だし好きです。
じゃあ営業会社である家業を、リアルな営業ではなく「書く」ことでサポートできないかと考えました。
たとえば、ブログ、WEBサイトでの集客、メディアへの寄稿などなど。
どれもこれも、目の覚めるような効果はありませんでしたが、少なくとも停滞ではありません。

他にも、セールスライティングやコピーライティングを学んでみたりします。
そうやって学びの幅を広げていくことで、だんだんと今まで見えなかったことが見えてくるようになります。
そうして、保険の販売会社として始まった家業を「安心」を提供するビジネスと考えたとき、例えば地域でとか、業種でとか、二代目経営者で、とかいろんな切り口でコミュニティを作ると何かが起こるのではないか?という仮説も出てきました。
なにしろ、大規模な地震なんかがおこった時、保険でお金が出ても物資もなければ人でもなければ復旧は難しい。
それより大事なのはまずは、人手。
そういったときに、たくさんのつながりを作っておくことは価値がある事ではないかと思います。
そして人が集まる場を作れば、そこにビジネスが成立する、という風にも考えられます。
かのGoogleがその証拠です。

 

そんな風に段階を追って、事業を自分が勝負できる土壌に少しずつ動かしてきた結果、今こんなブログを書いていたりします。
ハッキリ言ってゴールが明確に見えているわけではないですが、なによりも前に進んでいるという感覚はとても楽しいものです。
決してぼろ儲けができるところまでのビジネスモデルはできていませんが、「バームクーヘン戦略」という事で割り切っています。
薄いビジネスを重ねる工夫を刷ればなんとかなるんじゃないか、と。

 

まあ、それが正しいかそうでないかは、もう少し時間が必要となります。
しかし少なくとも、「好きでもない仕事をこれから何十年も続けなければならない」という重い感じよりも、日々が楽しくなることは間違いありません。
まじめに、事業をガッツリ継ごうと考える事を否定するつもりはありませんが、自分が得意なことを活かせるやり方を考えてみてはいかがでしょうか。
苦手分野で勝負できるほどには、世間は甘くないような気がします。

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Andrew MartinによるPixabayからの画像

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