後継者・経営者が経営の悩みを手放す3ステップ

後継者として家業を継ごうとしている。

しかし、上手くいかない。
悩んでいる。

そういう話は枚挙にいとまがありません。
一方、世の中には驚くほどの情報があふれています。
悩み多き経営者がいて、悩みを解決せんとする情報が膨大にある。
なのに、なぜ解決策を手にすることができないのでしょうか?




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「情報爆発」
今の時代を表現した言葉の一つです。

これだけ多くの情報が世の中には溢れかえっているのに、
なぜか一経営者であったり、後継者の悩みを解決する手段が見つからない。
今も、5年後も、10年後も同じ悩みを持ち続ける。

経営者や後継者においては、
売上に関する悩み、
お金に関する悩み、
人に関する悩み、
この三つは尽きないと言われています。

じゃあ、そこに対処する方法はないのでしょうか。
いえ、誰もが感じている悩みであるなら、それを解決した先人がいるはずです。

 

私が見る限り、悩みが消えない理由は明快です。
答えを求めた行動をしていない、という事です。

 

ある経営者は、売上をあげたい、と切望していました。
しかし、やっていることは昨年も、5年前も同じ。
同じ事をやりつつ、違う現実を求めているのです。
まともに考えればおかしな話ですが、当の本人はそのことに気づいていないのです。

ある経営者は、社員がなかなか定着しない、と悩んでいました。
やはりやっている事は、3年前も同じ。
同じ状況において、社員が定着しないことに頭を抱えています。

 

どういうことかというと、壁にぶち当たるという事は、やり方を変えるタイミングではないか?と疑うべききっかけなのだと思います。
しかし、今までと同じ方法でよくなればいいな、と夢想する。

あげくのはてには、自分の問題ではなく、相手の問題にしてしまうのです。
売上が上がらないのは、営業社員のスキルの問題。
社員が定着しないのは、間違った社員を採用したから。
答えを、自分以外のところに求めてしまいます。

 

なやんでいる、といいつつこういった人たちは驚くほど、そのための解決策の情報へアクセスしようとしません。
たとえばマネジメントの悩みであれば、そういった方法論を著した良書が多数あります。
10冊も読めば、マネジメントの技術に関する時代に即した流れがざっと見えてきます。
自分の会社で起こっている事の表面的な問題から、その裏に何が起こっているかのメカニズムが見えてくることがあります。
そこで初めて問題が特定できるものです。

 

多くの問題は、目に見える問題だけを追っていても根本的な解決策は見えないことが多いものです。
社員が定着しないことを、たとえば報酬制度の問題と考える事も、
社員とのトラブルを起こることを、就業規則の問題と考える事も、
多くの場合は表面的な理解でしかない事が多い。

氷山の一角という言葉がありますが、まさに、目に見える問題は氷山そのものだと思います。

 

実は、そのタネはもっと奥深いところにあるものです。
しかし、それに気づかず、報酬制度や就業規則を作り直して満足する。
残念ながらそれでも問題は止まらない。
むしろ、悪い方へ加速することもあります。

問題の本当の理由にアクセスするには、その問題に関する膨大な知見が必要になります。
しかし、どうもそれを求める人は意外と少ないように思います。
もちろん、私が完璧だといえるほどうぬぼれているわけではありません。
私もまた悩み多き経営者です。
しかし、対策を出来るかできないかは別として、原因の特定は上手い方だと思います。

 

その問題への対処方法は、このようなものです。
たとえば、売上をあげたい、という悩みがあったとしましょう。
私の場合、まずはそこに関連しそうなスキルやノウハウを片っ端から調べます。
セールス、マーケティング、社員教育、目標管理手法、モチベーション・・・など。
その中から、比較的簡単に実践できて、自分の会社になじみそうなことをピックアップするのが第二ステップ。

ここでは、あまり難しい事をしません。
また、継続できなさそうなこともやりません。
比較的シンプルな方法を、試してみるのです。

しかし、たいていは上手くいきません。
なぜなら、書籍などで紹介されているノウハウというのは、たいてい結果論です。
「法則」といいながら、法則ではないことも多いわけです。
書籍だけの情報では圧倒的に足りないことが多いし、書籍の情報は偏っている事も多い。
なぜなら、そうしなければ、本は売れませんから。

ただ、何かを試してみると、気づきというものはあるものです。
ほんの少しでも書籍などのエッセンスを試してみると、「ちょっとちがう」と感じることがわかるのです。
実践知と言われるものですが、やってみた結果、こういう理由で上手くいかない、というのが見えてきます。
その上手くいかない理由が決定的なものであれば、別の方法を考えますし、その上手くいかない理由をカバーする方法を思いつけばそれを試してみます。

その結果、たいていは売上スキルの問題ではない、と気づくわけです。
じゃあ、他にどんなことが考えられるのか?
そうやって、徐々に問題の根っこを特定していきます。
特に、売上に関して考えるなら、顧客や社会の変化も視野に入れる必要があります。
そうやって、調べる範囲を徐々に広げていく。

 

そんなことまでやってられるか!
そんなお叱りを受けそうですね。
読んでいてうんざりされた方もいるでしょう。

ただ、不思議なことに、ここまでするどころか、
悩みを解決するであろう書籍や資料を手に取る、という事さえされていない人が、実は最も多いのではないでしょうか。
少し手を伸ばせば解決法があるのに、なぜそんなことで悩んでいるのだろう。
そういう人が、結構いらっしゃるのは事実です。
そういったインプットなくして悩んでいても、思考はグルグル同じところを回るだけだと思うのですが。

 

実際には、中小企業の経営者、後継者は皆さんお忙しい。
結果として、緊急の仕事を重要な仕事と誤解をされているわけです。
当たり前の話ですが、緊急の仕事と重要な仕事はイコールではありません。
その振り分けを行うことから始め、経営者・後継者が行うべき本来の仕事を行う時間を取り戻すことから始めなければならないのかもしれません。

 

まとめとしてお伝えしたいのは、
①仕事の優先順位を再検討したうえで自分の時間を作る
②問題に対処できそうな情報にアクセスする
③小さくとも実践してみる
という事で、悩みがなくなるとは言いませんが、悩みの存在する次元がレベルアップすることは間違いありません。

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