朝会社に来ると、小さな封筒が私の机に置いてありました。
その封筒を開けると、二つ折りのメッセージカードが入っています。
体裁は、グリーティングカード。
しかし、その中には、頭を殴られたような衝撃を感じる言葉がありました。
私の著書です。
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手元に届いたメッセージカードには、経営コンサルタントであり学者でもある小阪裕司先生から届いたものです。
そこには、小阪先生が行ったセミナー、「小阪裕司のクォーターコンパス」(2017年4月18日)で語られたことの一部が抜粋されていました。
そこにある言葉はこんなものです。
仕事は「請け負う」のではなく「創る」のだ。
私なりの解釈をすると、請け負うというのはある程度目的がはっきりしていて、仕事の内容も明確。
そんな状態で、やってください、と頼まれやりましょう、と受け付ける。
そんなイメージを持っています。
さらに小阪先生はこうおっしゃいます。
請負感覚で仕事をすることは、農業資本主義社会の概念である。
我々は「新しい経済社会で商売をしている」のだ。
今、時代は大きな変わり目に来ています。
この言葉は、もう20年以上前から使い古されている感があります。
しかし、これまでの”変わり目”とはレベルが違う位の変化の中に我々はいるように感じています。
人口動態しかり、テクノロジーの進歩しかり、そして地球規模の環境変化もあるように言われています。
たとえば、20年前、私たちのビジネス上のインフラは固定電話でした。
やっとFAXが普及し、営業担当者への連絡はポケベルが基本です。
私はその当時、初めて大阪から東京に出張に出ました。
電話でのホテルへの予約確認から始まり、現地の路線図を取り寄せ、目的地までのルートを探す。
正確な移動時間を知ることは現地に友人がいなければ、ほとんど不可能です。
(時刻表とにらめっこする習慣がある人なら別ですが…)
現地での予定変更があったりすれば、もうパニックでした。
それが今では、手の中にすっぽり収まるスマートフォンで人と話すことなくすべて解決します。
さらに、現地で困り事があれば、Facebook、Twitter、Lineやチャットワークなどで友人からリアルタイムで情報やサポートを受ける事ができます。
移動しながらホテルを予約し、飛行機や新幹線を確保し、タクシーを呼ぶ。
20年前は、すべて公衆電話にかけこまなければできなかったことばかりです。
これらは、「あったらいいな」を作ってきた企業の成果といえるでしょう。
これが請負感覚でいると、世の中の流れを作る企業についていく事で右往左往してしまうことになります。
この”右往左往”というのが厄介で、ここで無駄が随分出てしまい、忙しい割に儲からない。
そんな事態を生み出しがちです。
これだけの激しい変化を、受け身で誰かの後をついていくという感覚では、いつまでたっても右往左往。
こういう状況だからこう動く、的な受け身ではなく、こう思うからこう動こう、という主体性がますます重要な時代なのではないかと思います。
偉そうなことを言う私だって、油断すると下請け感覚満載になることがあります。
そんな時に立ち返るのは小阪先生の言葉を借りるなら、
「常に自ら投資をし、仕事も売上げも利益も先々に作り出していく」
いま得ている利益はそうした「過去の投資のたまもの」であるべき
という感覚です。
20年前、30年前の投資が先代が作ってきた事業。
この賞味期限が切れかけている今、あなたが未来の仕事・売上・利益のために今できる事は何なのか。
この問いを常に頭の中においておくのが、重要なのではないかと思います。
これからの仕事・売上・利益のために、後継者である私たちは、未来への投資を行わなければならないのではないでしょうか。
私の著書です。
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