同族経営の二代目が自分の成長を振り返ることの大切さ

親から子への経営のバトンタッチをする際、後継者の悩みは段階を追ってやってきます。
それは良くも悪くも、後継者の視点が変化してきている証拠だと思います。
段々と、先代と話が合わなくなるのは、後継者の成長の証ではないでしょうか。

 

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親子での経営継承において、子の悩みは経験値とともに変化をしていきます。

入社間もないころは、なれない仕事における実務レベルの悩みが大半といえるでしょう。
技術の習得であったり、知識の習得であったり、あくまで個人としての能力についての悩みです。
それが次第に、顧客や取引先との関係を意識し始めるようになります。

先代がやっている大口顧客との関係維持、金融機関や取引各社とのやり取り。
とてもではないけど、自分にはできそうにない。
そんな不安が頭をかすめる段階がやってきます。

先代としては、自分がどうやっているか、どんなコツがあるのかを整理して伝えられればいいのですが、どちらかというと苦手な人が多い。
結局、「自分で盗め」的な言葉で終わらせてしまう事が多いわけです。
いや、そもそも後継者も、面と向かって「教えてほしい」と口にすることもないのかもしれません。

 

この間、大体5年~10年くらいでしょうか。
このレベルの話については、どうぞ安心してください。
殆どの悩みや不安は、時間と経験が解決してくれます。
これらの不安の多くは、経験不足からくるものです。
相応の経験さえ積めば、大抵は何とかなります。

さらに、大口顧客や取引先も、あなたの会社と同様代替わりが起こります。
先代と取引先の「あうんの呼吸」は、先方の担当者が変われば「説明不足」という不満に変わります。
場合によっては、先方の方から、「先代でなく、後継者であるあなたと話がしたい」という話がポロリ、ポロリ、と出てくるはずです。
あなたの周囲にいる人たちが求めるものも、時代とともに変わってくるのです。

 

本当の経営継承の悩みが出てくるのはこの後です。
後継者が入社してから、10年~20年ぐらいに起こるというのが一つの目安でしょう。
その時に、先代の年齢は60歳代から、70歳代といったところでしょうか。

このころに起こるのは、権力闘争です。
実は、後継者は「俺が!俺が!」と前に出たがるタイプは意外と少ないように思います。
むしろ、目立つことを避けたがるタイプが多い。
だから、会社の独裁者として君臨したいなんて言う思いは決して持たない。
出来る事なら、傍観者でいたいというのが本音の方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、傍観者ではいられない状況が、後継者を権力闘争にからめとってしまいます。
このころには段々と先代との話がかみ合わなくなってきます。

 

 

ところで、二代目経営者となる後継者が、この段階を踏むとすれば状況に応じて悩みの質が変わってきている事にお気づきでしょうか。
はじめの段階は、あくまで個人のスキルや知識、実務レベルの問題です。
言葉を選ばず申し上げると、自分の事で精一杯の状態です。
もし、この状態にいるとすれば、当面は自身のスキルアップや学びに時間を使う必要があるでしょう。
それさえ怠らなければ、よほどのことがなければ、経験を積む中で大抵のことはできるようになります。

その次の悩みは、自分が将来、社長の座についたときに、困るであろうことです。
これは言い方を変えると、視野が自分自身の事から、会社全体の事に関する悩みになっているわけです。
視野は広がったものの、これもまた実務レベルの悩みといえるでしょう。
やはり経験である程度はその悩みは消えてしまう可能性が高いと言えます。

 

経験だけでカバーできないのがそのあとの問題ですね。
降りかかる実務レベルの話は、良くも悪くもこなせるレベルになるには、経験が必要。
逆に、経験とともにそのスキルはアップしていきます。

しかし、それをある程度こえた後、大きな問題となるのが、戦略における先代や社内との対立。
これは実務レベルの問題とは違い、後継者が経験を積めば積むほど、自分の中での考え方はガッツリ固まってきます。
結果として、先代が折れなければ、溝はむしろ深まっていく傾向にあります。

 

これはかなり重い問題ではあるのですが、その段階に至った後継者が過去を振り返ってどんなことを思うでしょうか。
「成長してるな、自分。」
そう思えることはありませんか?

はじめは、自分の事だけ。
その次も、会社に関わる事とはいえ、自分に降りかかる事だけ。
そんな視野が、今や会社全体を良くしていきたいというメンタリティに変わっている。
まずは、そんな自分の成長を認めてあげてもいいのではないでしょうか。

 

それができると、ほんの少し、心にゆとりができてきます。
「役割を果たしきれていない自分」、というセルフイメージから、「階段を上ってきている自分」に変わるだけでずいぶんと焦りは緩和されます。
もちろん、社内の問題は、一刻も争うことかもしれません。
しかし、焦ったところで、それが良くなることは少ない、というのが私の結論です。
どっしりと構えて揺らがない自分であることの方が大事なのではないかと最近は思っています。

出来ていないことを考えがちな私たちも、時にはできている事をたたえる事は必要です。
この機会に、ご自分の成長を振り返ってみてはいかがでしょうか。
きっと、前に進んでいるはずです。

 

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