後継者

好きこそものの上手なれ

私が親の会社を継いで、10年ほどたったころ、ある事に気付いて愕然としました。
朝は6時過ぎには家を出て出社し、夜帰るのが21時とか22時。
そこからご飯食べて、風呂入って、寝るとだいたい24時くらいになるわけです。
そしてまた次の日には5時半には起きて・・・

ああ、会社に行って、帰って寝る。
毎日毎日、年は取っていく。
寿命が決まっているとしたら、毎日残りの時間は減っていくわけです。
ある時、こんな生活を続けることに意味はあるのだろうか?なんてことを考えたことがありました。

 

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毎日、仕事が終わるのが待ち遠しくて、
週末が待ち遠しい。
何があるわけではないのですが、仕事とは距離を取ることができるなら何でもいい。
恥ずかしながら、そんな風に思っていたことがあります。

今日の続きが明日で、その連続の中で年老いていく。
なんだか寂しいなぁ、と思っていました。

 

発想を変えるとすると、長時間にわたる仕事時間です。
後継者がこれを「短縮したい」と思っても、なかなか難しい。
とすると、その時間が楽しくなれば万事解決するわけです。

ハッキリ言って、若いころの私は、
「仕事が楽しい」
という人がうらやましかったし、そういう人が本当に楽しそうにそういうのを聞くと、チクッと胸が痛くもなりました。

そんな私が、仕事の中でわずかとはいえ楽しみを見つけ始めたきっかけは、些細なことでした。
「誰が何と言っても、これだけはやらない」という事を決めた時です。
はじめのうちは、小さなことから始めました。
物ごととしては「やらない」わけですが、それが完全に不要な仕事になればベストです。
しかしそうもいかないときもあるでしょう。
その時は、「そのやり方でやらない代わりに、別のやり方を作る」という事を考えました。
そうやって、やらないことを少しずつ増やしていくと、空白ができてきます。
そして、その空白を、自分の得意なことで会社に貢献するにはどうすればいいか、という事を考えて実践し始めました。

そうやって見てみると、「やらなければならない」と決めつけている仕事も、実はそうでもないことも結構あります。
別の方法を考えることで、効率や生産性が上がることもあります。
もちろん、そういうことばかりではないですが、知恵を絞る過程はそれなりに愉しみも見つけられるかもしれません。

 

だから、もう仕事ウンザリ、とおもったら「やめること」をわりとアグレッシブに考えてみてください。
イヤな仕事をイヤイヤやっても効率が良いはずがありません。
世の中にはこんな言葉があります。
「好きこそものの上手なれ」
嫌いなことを抱え込んでいても、会社の効率は良くはなりません。

そして、苦手なことを手放したとき、仕事の中に何かしらの楽しみを見いだせる可能性はけっこうあるのではないかと思います。

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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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