親子経営における親子の確執の根本的原因

人は自分の自己肯定感(もう少し一般的な言葉で言うと「尊厳」)を守るためにとる反応はたいてい4つに分類されるいずれかです。
逆に言うと、そういった反応が出るときは、「相手をライバル視している」と考えられるかもしれません。
私は、親子の事業承継の中で、こういったことがしばしば起こっており、それが双方の関係悪化に影響していると考えています。
結論めいた話をすると、親子は双方が自分の尊厳を守るために、相手との確執を創り出すのです。

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心理学者、ハイディ・グラント・ハルヴァーソン氏の著書にこのようなことが書かれています。

自分が優位になるように物事を見る戦略

戦略1
相手より自分のほうが優れている点に注目する。

戦略2
相手と自分が同じグループに属している点に注目する。
この場合、相手の成功は自身のものであり、その素晴らしい栄光に自分も浴すると考える。

戦略3
相手の優れた点が自分にとって脅威ではないと判断する。相手の持つ資質が自分のものと重なっていないか、相手の優れた点を特に評価しない場合。

戦略4
上の三つの戦略のどれを使ってもうまくいかないときや、どれもうまく当てはまらないときには、相手の優れた資質や業績が、認識する側の自己肯定感にとって脅威となる。そのため、相手を避けたり、邪魔したりして、脅威をなくそうとする。

『だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学 』(ハイディ・グラント・ハルヴァーソン),

簡単にお話しすると、人は自分の自己肯定感を損ないそうなとき、このような「物の見方」をして自分を守ろうとするという事です。

たとえば、親子の経営において言いますと、自分の立場が揺らぐようなことがおこると戦略1を使うのかもしれません。
これからの会社を担うのは若い自分である。だから自分が正しい、と考えるのはこの戦略1と言えそうです。

戦略2に関しては、会社の業績アップに関しては、仮に自分の貢献度が小さかったとしても業績が上がれば自分の力によるものである、と考えがちかもしれません。

自分がもっていない資質や能力を親に見たとき、それは今から必要な能力ではない、と感じているとしたらそれは戦略3を使っているのかもしれません。

そしてどれを使っても、自分のなかの納得感を得られないときは、まさに闘争か逃走かということで、会社を辞めたくなったり、親を追い出したくなったりするわけです。

 

もちろんこれは、後継者にのみ当てはまることではありません。
親である先代もまた、同じ「戦略」をとっている可能性があります。
ここで一つ一つ説明はしませんが、親の行動を当てはめると腑に落ちる部分もあるんじゃないでしょうか。

 

親子の確執は、親子で経営する中で頻発する重いテーマです。
ほとんどの場合、会社は存続しても、確執は解消できずに終わっているケースが多いと思うのですが、それはここに挙げられた戦略を使うことで、自分を守り続けるからなのではないでしょうか。

こういったときに、注目されるのがここ数年日本の組織マネジメントでも重視されている、心理的安全性です。
これを双方が持てる組織であれば、やりすぎた自己防衛や、相手への攻撃は薄まるのではないでしょうか。

親子の確執というのは極論すれば、双方が人としての尊厳を保とうとする防御行動がぶつかった事が表面的に表れたことだと思います。
だとすれば、すごくシンプルな解決策は、自分の弱さを認めることから始める必要があるように思いますがいかがでしょうか。

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Ander Unibaso VillaverdeによるPixabayからの画像

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