私が父の会社に勤め始めて間もないころ、おかげさまで様々な経営者の集いに参加させて頂く事ができました。
具体的には、同じメーカーの代理店が集う場ですが、場所によって全く違う世界があったのです。
私の著書です。
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後継者はどこで誰と付き合うべきか?
同業者との関わり
父の会社に入社当初、私は同業者の様々な会合に参加させていただく機会がありました。
一番初めに参加させていただいたのは、全国の優績者が集う場所です。
次に参加させていただいたのは、地元の同業者の集まりです。
この二つの会合の中で、私は両者間の圧倒的な違いに驚いたことを今でも鮮明に覚えています。
その差は、会話の内容です。
優績者の会合においては、懇親会であれ、休憩時間であれ、常に語られる内容は仕事に関したことです。
仕事の話を喜々とする先輩経営者の楽しそうな顔は、とても活き活きとしています。
一方、地元の集まりは、懇親会は懇親会。
仕事の話が出れば、愚痴ばかり。
大半の時間は、愚痴と酔った上でのバカ話。
せっかくのお酒の席ですから、別に仕事の話をしなければならないという事はありません。
しかし、ペイペイの私にとっても、優績者とそうでない人との違いがはっきりと見て取れる状況でした。
なんだかんだ言って、まだ仕事に夢を抱いている若者(当時)でしたから、自然と地元の集まりからは足が遠のいていきました。
経営者団体での気づき?
その後も、ある経営者団体に顔を出すようになりました。
そこでは掲げられる理念は非常に崇高なのですが、メンバーの方は経営が上向くと幽霊会員になってしまうという構図がありました。
ぜひお目にかかりたい人ほど、会から遠のいていくのです(汗)
ずっと長く会員として出席されている方は、実は経営をよくするというよりも、孤独をいやすために集っているように私には見えました。
こちらにもあまり長居することなく、少しずつフェイドアウトしていきました。
著名人に会いに行く
あえて恥ずかしい事をやってみる
しばらくは、経営者の集まりといったものへの参加から遠のいていたある日、思い立って「著名人に会いに行こう」と考え始めました。
著名人といっても、もちろんアイドルではありません。
ご自身の著書を持つ、ビジネス界のヒーローに会いに行くというプロジェクト。
やり方は簡単です。
狙った方が行っているセミナーに参加する、という事。
早めに会場に入り、最前列に陣取り、セミナー終了後その方に駆け寄り、ツーショット写真と著書へのサインをお願いするわけです(笑)
殆どの方は、快くOKしていただきました。
この時感じたのは、そのセミナーの値段と、集まる聴衆の方のモチベーションは比例する、という事。
まぁ、当たり前ですね。
特に、20万円ほどのビジネスノウハウを買った人の特典として提供された、会合に集まった人たちの熱いこと、熱いこと。
彼らは、共通のノウハウ(マーケティングやマネジメント)を学んだ人たちですから、業種の垣根を越えて相当高度な会話が展開されます。
正直、私はかなりの落ちこぼれですが、少しでも彼らに近づこうと、必死でした。
その機会がなければ、このブログも書き始めていなかったことと思います。
人間が変わる3つの方法
ところで、経営コンサルタントの大前研一さんがこんなことをおっしゃっているのを聞いた人もいるのではないかと思います。
人間が変わる方法は3つしかない。1つ目は時間配分を変えること。2つ目は住む場所を変えること。3つ目は付き合う人を変えること。どれかひとつだけ選ぶとしたら、時間配分を変えることが最も効果的。
その中の、付き合う人は自然と変わりました。
そして数年前から時間配分はかなり変えています。
それだけで私自身は、随分変わったように思います。
住む場所はやはり数年前に変えましたが、同じ町内なのであまり意味がなかったかもしれません。
付き合う人が変わると、常に交わされる会話が変わります。
会話が変わると視点が変わります。
視点が変わると、取り込む情報が変わります。
取り込む情報が変わると、根本的な判断基準が変わります。
つまり、付き合う人を変えることで、今まで固まっていた価値観が一変することがあります。
もちろん、今までのお付き合いを捨て去る必要はありません。
人としての付き合いは付き合いとして続ければいいのです。
ただ、自分やビジネスの成長のためには少し近寄りがたい場所にいたほうがいいんだな、と経験を通して感じました。
近場でそのようなコミュニティがないとすれば、有料セミナーに出かけてみてください。
そこには、自らの成長のために、お金を投じる人たちが集っていますから。
そんなアウェイを楽しんでみてください。
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