家業を継ぐと会社に入ると、たいてい親である社長は物事を勝手に決めます。
後継者への相談はないことが多いでしょう。
そして後継者は、それを受け入れられなくてもYESと言ってしまいがち。
それは、負い目があるからじゃないでしょうか。
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中小企業の社長と言えば、ワンマンな方が多いと思います。
後継者がいて、後継者がそこそこの地位になっても、親は何の相談もなく重要な決定を下すことがあります。
そして後継者はそれを引き受けてしまいがち。
私はそれに対して、NOを言ってもいいと思っています。
もちろんそれが、自分の怠け心でNOを言うのならそれはどうかと思います。
しかし、自分がこうしたい、という思いがあってそれから外れる要求は、はっきりNOを言うべきではないかと思っています。
それでもなかなかNOを言うのはけっこうな力が必要です。
それはなぜかというと、劣等感があるからじゃないでしょうか。
自分は十分な能力がないとか、自分はちゃんとできていないからとか。
そこを指摘されるのが怖くて、拒否できなくなっているのではないでしょうか。
自分が果たすべき役割を果たすことができていないから、言われたことはやらなければならない。
そんな風に感じているようにも思えます。
そういった劣等感は、自分を成長させる原動力となる事もあります。
一方で、やらされ感は、どこか責任の所在をあいまいにさせる原因にもなりがちです。
だから選択は慎重にすべきではありますが、自信をもってNOと言えることには、はっきりNOを言う必要もあるんじゃないかと思います。
さすがに、親の会社に入って、1年目、2年目ではそういうわけにはいかないと思います。
けど10年も勤めていたとしたら、そこそこの経験はあるはずです。
ちゃんと自分の主張をしてもいいのではないでしょうか。
最終的には、結局やらざるを得ないこともあるかもしれません。
それでも何も言わずに”やらされる”こととは雲泥の差があるはずです。
親に対してNOを言うというのは、表面的なことだけでなく心の奥底の深い部分で意味のある話だと思っています。
それは子どものころから従ってきた親への抵抗。
ある意味、遅れてやってきた(あるいは3回目の)反抗期のようなものです。
そうやって自我を確立していくのです。
反抗のための反抗は賛成しませんが、自分の想いを貫くための反抗は、あってしかるべきじゃないかと思います。
当然そこには自分に対する責任が生じてくるわけですが、その責任をしっかり持てる状態でありたいものです。
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画像提供Gerd AltmannによるPixabayからの画像