自己啓発好きな後継者の方へ

後継者の方で、自己啓発好きな方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
私も大好きです(笑)
けっこうお金も時間も、その学びのために投じましたが、そこで見つけたものって何だったのか、私の経験談をお話しします。

 

こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

 

私がお目にかかる後継者の方で、自己啓発が好きな方、結構いらっしゃいます。

私自身、大好きで自己啓発歴は、社会人1年生の時にさかのぼります。
以前、少し書いたことがありますが、ジョセフ・マーフィーにハマったんです(^^;

 

もし、自己啓発を少しでもかじった方なら、恐らくジョセフ・マーフィーの名前は聞いたことくらいはあるのではないかと思います。
彼の基本的な主張を要約すると、
「なりたい姿をありありとイメージすれば、願い事はかなう。」
というものです。
もう少し細かく話すと、人はリラックスしたとき、脳波はα波を発します。
その状態でなりたい姿を、イメージとして潜在意識に刻み込めば、何もかもうまくいく、という考え方です。

私の知る限り、基本的には努力は必要とせず、ただ、ありたい姿をイメージするだけ。
チョー簡単ですよね?
努力いらず、というのが非常に私の心にジャストフィットしたものですから、結構ハマったんです。
結果、50万円くらいする「ジョセフ・マーフィー・プロジェクト」なる、CDセットを60回ローンで買いました。

なにしろ、潜在意識に届きやすいよう、1/fゆらぎの周波数を発する工夫がなされていて、しかも左右の音が少しずれたタイミングで耳に入る。
そうすることで、CDのメッセージが、潜在意識に、より深く刻まれるそうです。
さらにさらに、アイマスクのような「バイオ・フィードバック装置」なる機械がついていて、自分の脳波がα波になったことを確認できるとか。

 

はたから見れば、バカバカしい話かもしれませんが、当時の私は必死のパッチ。
毎晩、そのCDを聴くのが日課でした。
リアル世界での努力は嫌いでしたが、そういう努力はできたから不思議です(笑)
で、何が起こったと思いますか?

 

 

 

はい。
何も起こりませんでした(汗)

 

 

それでもけなげにマーフィー博士が間違いなのではなく、自分のイメージの仕方が悪いのだ!と試行錯誤の連続。
今から考えると、その試行錯誤、別のところでやれよ!と突っ込みたくなりますが、当時はそれくらい必死だったんです。

 

まぁ、その後も、いろんな本を読み、いろんな教材やセミナーにもいきました。
いずれ、パチン!とスイッチが切り替わり、現実が変わっていくはずだ、と信じて。

 

 

ところで、こういった自己啓発にハマる人には共通点があります。
なにかとてつもなく、精神的に苦しい体験をした人です。しかも、その傷を放置している状態では前に進めない、と考える人。
もしくは、取り立てて大きな不幸は経験していなくとも、なにか満たされない日常から抜け出したいという強い衝動を胸の奥底で感じている人でしょう。
言ってみれば内省的な側面をもつ人ともいえるかもしれません。

後継者の場合、やはり

  • 自分が思うように仕事をすすめることができない
  • 会社にいると落ち着かない
  • 仕事に今一つ打ち込めない
  • 今の仕事や環境が自分に合っているとは思えない

そんな現実での不都合を、自分を変えることでなんとか解消していきたいと考えている人が多いのではないでしょうか。

 

数十年の間に、何かしらの形で触れた自己啓発書は枚挙にいとまがありません。
マーフィーに始まり、ナポレオン・ヒル、アール・ナイチンゲール、ジグ・ジグラー、ブライアン・トレーシー、マクスウェル・マルツ、ノーマン・ヴィンセント・ピール、リチャード・H・モリタ、ウェイン・W・ダイア―などなど。
比較的近いところでは、アンソニー・ロビンズのセミナーで踊りましたし、他にも・・・
と挙げればきりがないのでこの辺にしておきますが、けっこう守備範囲は広いと思います。

 

しかし、いくら素晴らしい書籍に触れ、教材に触れ、セミナーに触れても、イメージするだけではダメなようです。
「そんなの、あたりまえでしょ!」と叱られそうですが、努力するのが嫌・・・というよりできなかったんですね。
当時は、気持ち的にけっこう参っていましたから、動けなくなってしまっていたんです。
今から考えると、「示された道を歩む」という前提での努力は、無理!となってしまっていたんだと思います。

その頃、目の前に見えていた道は、世の中の常識とか、業界の常識とか、そういった範囲で物事を見てました。
その範囲内で考えうる努力をしようとすると身体は硬直し、震えが出て、吐き気や頭痛さえ感じる事さえありました。
だから目立たぬよう誰かの影に隠れて、ひっそりと息をしていたような状態だったと思います。
何のために生きてるのか?と聞かれれば、死なないために生きていると答えていたことでしょう。
多分、イマドキなら精神科の門をたたいているでしょうね。

 

さて、少し長くなりましたが、結論めいたお話をしましょう。
自己啓発に関わる情報やセミナー、教材はあなたが動き出すきっかけを提供してくれる可能性はあるとおもいます。
比較的軽症なら、そんな情報であなたの目の前に広がる世界が一瞬にして変わる経験をするかもしれません。
しかし、どれだけ多くの自己啓発情報に触れてもその兆しが見えないとすれば、そこにあなたの求めるものがみつからない可能性も高いでしょう。

やっぱり、イメージするだけでは現実は変わらない。

結局は、今の場所から一歩踏み出すこと以外に解決策はありません。けど、その一歩が大変なんですよね。かつて私は努力しようとすれば体が硬直する現実があったと言いましたが、それは努力の方向が間違っているというサインだったのかもしれないな、と今では思います。

もし、あなたが動けない自分を感じているなら、歩むべき道が違う、という事を疑ってみてはいかがでしょうか。
経営の継承が目的であるとしても、あなたが今信じている形での経営の継承とは違う形ではないだろうか?そもそも目的・目標を達成したときのイメージが、自分の本心とずれている事はないだろうか?そんなことを疑ってみる時期なのかもしれません。

それは単に、会社を捨てて違う道を歩もう、という事ではありません。
たとえば、和気あいあいとした会社は一見いい会社に見えますが、経営者がそれを求めていなければツラいだけです。
規模拡大を目指すのは普通と思われていますが、経営者がそれを望んでいなければ面白い話ではありません。

最終的に、あなたと、従業員と、お客様が幸せになれば、形なんてどうでもよいのです。

もちろん、家業を捨てるという選択肢も、否定はしません。
しかしその決断を下す前に、一つ自分に問いかけてほしい事があります。
家業において、非常識であっても、自分の持ち味を活かして継承する方法があるとすれば、どんな形だろうか?と。
その道は、世の中の常識や、業界の常識を逸脱したものであることが多いはずです。なぜなら、現実の退屈さに迎合できないあなたが心の奥底に隠れているからこそ、常識的な努力に価値を感じられず今の状況に甘んじているのです。常識人なら、今のあり方になんの疑問も感じず何事もなかったように現実とつじつまを合わせているはずです。
もちろん、非常識に突き進むことには、心理的な抵抗も社会的な抵抗も大きくなります。
けど面白い事に、それが本当の自分の望みであれば、がんばれちゃったりするものなんですよね。
逆に言えば、抵抗があればあるほど、世の中を変えるほどの大きな力を秘めているとも言えるのではないでしょうか。

 

世界があなたに求めているのは、非常識な会社なのかもしれません。

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