後継者

後継者が運営する「二代目の会」運営の難しさ

同業者や、経営者仲間で、「二代目経営者の会」といったようなものを組織することがります。
私も複数の二代目の会の創設に関わったり、講演などのご依頼を頂いたこともありました。

これがなかなか難しい。
ある会においては、最終的な目的を見失い解散となってしまいました。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

二世の会に限らず、同業者や同世代の経営者が集まって、何かを学ぼう!というのはよくある話です。
当初は、何を学ぶかが明確ですから、比較的まとまりやすいのです。
たとえば、営業スキルかもしれないし、マーケティングかもしれない。
業界固有のテーマかもしれないし、一昔前なら中小企業のIT化というのも人気のあるテーマだったと思います。

年月を重ねるにつれて、その学ぶ対象というものを次々と実現し始めると、その会は一つの区切りがつくわけです。
これから、どうやっていこう?と。
集団というのは、共通のテーマ、共通の言語を持っているうちはまとまりやすいのですが、それを失うと途端にコントロールを失い、中身の薄いかかわりになるようです。
もともとは、「〇〇の事が学びたい!」と考えて集ったメンバーだけに、その〇〇に関心が薄くなると、共通点を探すのは非常に難しくなります。
その中で、本質的な経営を学んでいこう、という意見が出始めるころかもしれません。

しかし、これは上手く行かないことが多いようです。
というのも、経営といっても範囲は広大です。
じゃあ、何から取り上げる?
どういった分野について考える?
そんな議論が繰り返し行われます。

類は友を呼ぶといいますが、こういった会は、友が友を呼び広がっていくケースが多い。
すると、考え方や視点が似た人で構成されるんですね。
つまり、出来る事といえば、それぞれの会社で何をやっているのか?というところを共有しあうにとどまってしまいます。
もちろん、それもおおきな学びではあるのですが、一巡するとまた先が見えなくなります。

経営の話をしようと決めたとしても、どうしても自分たちが慣れた話題にずるずると引っ張られて、いつもと同じ会になってしまいがち。
人はい慣れた場所から、動かないものです。

ではどうすればいいのか。
これはあくまで仮説なのですが、よそ者を入れる、という事です。
ごそっと、まったく違う視点を持っていると思える人を大量入会させるのも一つの手でしょう。
ただ、この時に考えられる問題点は、話題が変われば変わるほど、創業メンバーは取り残されたような寂しさを感じ、退会されていくかもしれませんね。
そのリスクを想定したうえでやってみる価値はありそうです。

もう一つは、よそ者がファシリテーションをする、という事です。
みなさんの和の中によそ者が入るというのではなく、よそ者に会の進行をゆだねるのです。
あくまでよそ者は進行し、流れを作る役割を担います。

 

実は、ある二世会にそんな提案をしました。
私がファシリテーターです。
採用に至るかどうかはわかりませんが、試験的な提案です。
もし、先方から断りがあれば、メルマガで希望者を募ろうと思っています。
どんな結果になるのかわかりませんが、もし何かのきっかけを求めておられる方がいらっしゃるとすれば、メルマガでお目にかかりましょう。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。

親の会社を継ぐ技術

親の会社を継ぐ技術

 

 

 

 

 

 

 

 


■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ

関連記事

  1. 経営理念は事業承継において万能なのか?

  2. 経営ってなんだろう?

  3. 最近Clubhouseで語っている「覚醒」について

  4. 会社の強みを考え続けたら、忘れられていたリソースに気づいたという話

  5. 本業比率が七割以上を占め、社員の平均年齢が三十歳を超えた会社の後継者は…

  6. 「副業」の危うさ~後継者が考えたい会社の未来

  7. 後継者が目標を達成するためのスキル

  8. 先代に認められなかった後継者の憤りが一瞬で消える考え方

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。