たぶん、会社の跡継ぎ後継者のお悩みナンバーワンといえるものに、
いつまでたっても親が会社を辞めない、
会社の実権を握り続ける
といったものがあるのではないでしょうか。
こういった状況に、跡継ぎ後継者はどう対処していけばいいのでしょう?
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック
親が会社を辞めずに困っている。
こう感じるとき、その問題の本質はどこにあるのでしょう?
実はそこを考えないと、手段が目的化してしまうことになります。
この場合恐らく、
・親がいると後継ぎとしての経営がやりにくい
・何か監視されているようで動きにくい
・社員が自分ではなく親の指示に従う
・親が何かと会社のことに口出しし、思うように会社の改革が進まない
といった悩みがあるのではないかと思います。
そして、その原因となっているように見える親の存在を会社から消すことで、
いろんなことがうまく回り始めるのではないだろうか、と。
それを強行する方法は、ないわけではないと思います。
徹底的に追い詰めれば、大塚家具のように親が会社を出ていくかもしれません。
自社株をある程度跡継ぎがもっていたら、役員を解任することもできるかもしれません。
ただ、そんなことをしても、あんまり気分のいい話でもありません。
そこまでするなら、そんな親の会社なんかに執着することもないんじゃないの?
なんていう風にも思ったりもしてきます。
冷静に考えてみれば、そんな感じじゃないでしょうか。
世の中、いい格好をして、
「親の会社はなんとしてでも引き継がなきゃならん」とか
「親は大事にせにゃならん」とか
「話し合いで分かり合える」とか
アドバイスする人は多いけど、渦中にいる人はそんなきれいごと言ってられる場合じゃないですか。
必死なんですよね。
この手の的外れなアドバイスをする人は、所詮他人事だから言えるんです。
で、皆さんが必死なのは、私自身、実際にそういう状況で悩んだのでわかります。
ただ、あえて言いますと、まずは落ち着きましょう。
何とかしたいという思いもいったんちょっと脇に置いて考えてみましょう。
そこで考えてみます。
そんな親の存在も、自分の目の前にある「経営環境の一部」なんだと。
景気が悪くなったとか、法律が変わったとか、税率が変わったとか、
労働関係の法律が変わったとか、ライバルがムチャなことをしてくるとか、
経営なんてやってるといろんな障害があります。
外からやってくる問題だけではありません。
社員が使い込みしたとか、うつ病になってひきこもってるとか、
産休・育休が続出してるとか。
わりとリアルでそんな問題は出てきますよ?(苦笑)
親がいて、時々邪魔をしたり、余計なことを言ったり、わけのわからないものを会社の経費で買ったり、監視されたり、っていうのもまた、
やっぱり跡継ぎ後継者にとっての経営環境に過ぎないってことなんです。
いろんな乗り越えるべき障害の1つなんです。
ゲームにおけるイベントのようなものですね。
そのイベントなり、ステージをクリアすると、間違いなく違う世界が現れてきます。
逆に、クリアできないと、同じ世界をさまようことになります。
ステージクリアの際のボスキャラを倒さず、次のステージに進むことは不可能なのと同じように、こういった問題と真っ向から向き合わないといけないんですね。
それは親という自分にとって、大きな存在を見えないところに置くのではなく、親という存在を「そこにいても特に自分はうろたえないから」といえる状態になる訓練だと思います。
親を前にしてきょどってるのは私ですが、皆さん同じ傾向があるんじゃないでしょうか。
対等な立場でどっしりと構えて親に対処する自分になること。
これがたぶん当面の目標かもしれませんね。
それは、別に親に対してより強力な武器を持て、ということではありません。
親に睨まれても、自分は大丈夫、と思える自信が大事なんじゃないかと思います。
その自信を手にするには、まずは自分で自分を認めることが重要です。
ぜひ、そんなことを意識してみてください。
きっと自分なりの答えが手にできるはずです。
本が出版されました!
関心を持っていただいた方は、画像をクリック。
——————————————
■小冊子『なぜ親子経営では確執がおこるのか?~そのメカニズムを知り、後継者が”今”を打開するための5つのステップ[要約版]』無料ダウンロードはコチラ
■YouTubeチャンネルで動画配信も行っています!こちらをご覧ください。
■時々読書会をやっています。開催情報はこちらをクリック