後継者が探し続ける「夏への扉」

今日たまたまある方と、親の会社を継ぐ後継者についての話をしていました。
そんな時に出てきたのが、ある一室に閉じ込められた自分というイメージ。
たくさんのドアがあって、一つ一つあけてみるのですが、そこには求める答えがない。

そんなイメージから、ある小説を思いだしました。
ロバ―ト・A・ハインラインの『夏への扉』という小説です。

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この『夏への扉』という小説、SF小説です。
しかし、冒頭は主人公のボヤキに始まります。
主人公には猫のピートというペット(というよりパートナー?)がいます。

そのピートは冬になると、家じゅうの扉を開けろとせがむのです。
寒さがキライなピートは、その扉のうちのどれか一つが、夏につながっていると信じてやまないのです。
ドアを開けてチェックしては、夏につながっていないことを確認する。
それを延々と繰り返します。

 

このイメージと、自分のこれまでの状況が妙にかぶってきました。

私は親の会社に入ってすぐは、営業ができれば、後継者として胸を張れると思いました。
それが次第に、会社を大きくすることで、跡継ぎとしての成功を手にすることができると考えていました。
そして、あんなスキルをマスターすればとか、
こんなノウハウを学べばとか、
一つ一つ「もしかしたら自分にとっての楽園につながるドアではないか?」という思いをもってドアを開いていきます。

しかし、30年ほど次々とドアを開け続けても、どのドアも夏へ続いてはいませんでした。
実はそれは、ドアの向こうにあるものではないのです。

 

これは深読みしすぎかもしれませんが、猫のピートはドアをすべてあけても扉の向こうに温かい日差しのある夏を見つけることはできませんでした。
しかし結果として、猫のピートも主人公も、自分の力で夏をゲットしたように思います。
夏への扉を探し続ける猫というのは、ちょっとしたメタファー(隠喩)で、実は探して見つかるものではない、というのがこの小説の本当のテーマなのかもしれない、と思うのです。

少し話はそれましたが、同じ次元で扉を開いても、解決策は見つかりません。
必要なのは自分の視点を一段会上げることです。

そこにはちょっとしたコツがあります。
1つ披露させていただくなら、ある質問を自分に投げかけることです。
なにか、憤りを感じるとか、
不自由な思いをするとか、
苦しいと感じた時とか、
無力感を感じた時とか、
そんな時には、こう自分に問いかけてみてほしいのです。

「それはほんとうか?」

と。

たとえば、自分が何かをやろうとしたときに、誰かがそれを邪魔したとします。
自分から見れば、それは邪魔かもしれません。
しかし、自分に問いかけてみます。
「それはほんとうか?」

考えてみれば、その人がそれを邪魔するメリットってあるでしょうか?
だからもしかしたら、自分には邪魔に見えているかもしれないけど、相手はそういうつもりではないかもしれない。
それでもどうしても、邪魔をしているようにしか見えないとしたら、こう考えてみてください。

「なぜそうのなか?」

本当に邪魔をしているなら、邪魔をするメリットがあるはずです。
ではそのメリットとは何でしょうか?
そのメリットを満たすことができれば、自分が邪魔されずに済むのではないでしょうか?

この質問を繰り返していくと、あなたの周囲の登場人物が作る場を読むことができます。
すると、全体像が初めて見えてくるのではないでしょうか。
今までは、自分を中心に据えて、そこから物事を見ていた状態が、
上から登場人物全体を見渡すことが可能になるのではないでしょうか。

Arek SochaによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

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