親の会社を事業承継する後継者の悩みの多くは、「自信がない」とか「不安」といったこと。
ここには、事業存続ができるのか?自分には経営者が務まるのか?という不安もあるでしょう。
ただ、「何も見えない」ことに対する不安が大きいのではないでしょうか。
私の著書です。
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親の会社の後を継ぐといっても、決算書を見せてもらえない人はけっこう多い。
理由は色々あると思います。
あまりよくないから見せたくないとか、あるいは口を挟まれたくないから見せたくないとか。
先代もまた、自分の居場所確保のために必死です。
ただそうなると、私たち後継者は何を基準に資金計画を見ていけばいいかわからないのです。
私のケースで言うと、経理をやっている母はいつもお金がない、お金がない、と言います。
どれだけなくて、その原因は何か。
売上を上げる努力は大事だけど、そもそも何にお金が使われてるのか。
私には皆目見当がつかないわけです。
で、正直なところ、そういった心配をするのも嫌なので、お金の流れを見せないのならそれでいいか、と
後継者である私も少し引き気味。
けど、いざ何かをしたいときに、本当のところはどうなの?という事がわかっていないと決断できません。
たとえばある経営者団体に入るか入らないか、というとき、決済すべきは例えば月々一万円の会費だったとします。
それって、今のうちの会社にとってどんな影響があるかを後継者である私たちはわからない。
だから、親に理由を説明してお金を出してもらわねばなりません。
頼んでお金を出してもらう。
今どれだけあるかもわからない。
つまり、スピードメーターのない車を運転しているようなもので、今自分が考えていることが、ありがちな事なのか無謀な事なのかもわからないのです。
そりゃあ、不安にもなります。
アクセルを踏むべきか、ブレーキを踏むべきかもわからない状態なのですから。
じゃあどうすれば良いのでしょうか。
一つはしっかりとコミュニケーションをとるという事。
この際には横柄な態度に出ることなく、下手に出て…と言うと語弊がありますが、相手の機嫌に配慮しながら知るべき情報を取り出すことに注力してください。
後継者が親と話をするとき、自分の正しさを主張したり、相手の間違いを指摘しようとするから上手くいかないのです。
目的は情報を得ること。
そこに注力すれば、きっと必要な情報を取り出すことができるはずです。
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