とかく、後継者は完ぺき主義の傾向があります。
何かをやり始めても、思い通りに進まなければ辞めてしまいたくなるとか、
もうちょっと詳しくなってから始めるとか、
少しでも気に入らない部分があれば、世に出さないとか。
けどこれって、結局何一つ前に進まない。
頑張ってるわりには、成果が出ないのはこんなところに原因があるのかもしれません。
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人のいない階段。
一番下の段から、まず目の前に見える景色をじっくりと確認してみてください。
そして一段上がって、同じように景色を見てみます。
すると、ほんの10センチとか20センチの違いなのに、下の段からは見えなかったものが見えたり、意外と景色は変わるものです。
そこで見えるものが変わると、ああ、あの向こうにはあんなお店があって、
こんな建物があるんだな、とわかります。
しかし、上ってみないとそれはわかりません。
人の行動も似たようなところがあります。
たとえば、お酒を飲んだことのない人が、
「どうせお酒なんて、こんな感じじゃないの?」といかにも知ったような事を考えたとします。
しかし、それってたぶん、体験して初めてわかる事がたくさんあるんじゃないかと思います。
例えばスケボーを始めてやってみると、傍で見てると簡単そうに見えることがけっこう難しかったり、
スケートを滑ってみると、難しそうなことが意外とできちゃったり、
実際に体験した時の情報量は半端ではありません。
人の学習プロセスというのは実は、そういった情報量にある程度比例すると考えられます。
「きっとお酒を飲むとこうなるだろうなぁ」と脳内シミュレーションをする以上に、
実際に呑んでみて五感を通して感じとる刺激は桁違いに多いわけです。
結論めいた話をすると、様々な体験(失敗も含む)をすればするほど、人は進化するのです。
さて、冒頭にあった、後継者にありがちな、完ぺき主義。
これは言葉を変えると「慎重」という事なんですが、慎重だからと言って上手くいく確証は何一つありません。
安定をもとめ、トラブルを避け、未知の体験を遠ざけようとすることが多いのですが、これは進歩を阻む行為です。
もう一つ言うと、安定というのは「夢中になれない」状態です。
夢中になれないということは、幸せを感じにくい状態です。
つまり、
安定重視→夢中になれることが少ない→幸せを感じにくい→人生に物足りなさを感じる→しかし失敗はしたくない→安定重視
といった循環を続けていることが多いのではないでしょうか。
ガッカリされるかもしれませんが、人生の充実感を得るには、ちょっとした冒険(つまり安定をぶち壊す)が必要になります。
ちょっと怖いかもしれませんが、そこでほんの少し勇気を出して、ほんの小さな冒険をしてみてください。
はじめは、「いつもはコーヒーを選ぶ食後のコーヒーを、たまには紅茶にしてみる」とか、
いつもはいかない飲み会に、今日は試しに行ってみるとか、
普段言わない言葉を、社内で使ってみるとか。
そんな小さなチャレンジを積み重ねていくと、気が付くと、けっこう景色が変わります。
たった一段階段を昇れば景色が変わるのです。
それを繰り返せば、世界が変わります。
そしてあなたが見ている世界が変われば、きっとあなたの活動は世界を変えるんじゃないかと思います。
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