事業承継を行う中で、後継者のミッションは「続けること」と理解されています。
事業承継はそもそも、事業を承継するというのですから、受け継ぎ続けることのイメージが強いと思います。
ただ、実は、続けることよりも辞めることの方が難しいのではないか。
私はそんな風に考えることがあります。
私の著書です。
例えば私は、7年間にわたり、1,000本にもせまるYouTube動画を上げ続けています。
これ、努力と根性でやり遂げたか……?というとそんなことはありません。
実は意外と淡々とやっています。
正直、続けるというのはシステムが命だと思います。
いつも、就業のチャイムとともに撮影をする、
その晩のうちに編集する(といっても時間がかかるので複雑な編集はしない)、
撮影は原則一発撮り、
セリフの原稿は前もって作らない(最近はつくってますが)
など、続けることに特化した動画撮影をやっていました。
だからさほど苦労することもなく、毎日、日課のように動画をとっていました。。
すると、何も考えずにできてしまうから楽なんです。
一方、この度1000本という区切りを迎えて、
チャンネルの方向性を再考するのか、
いったん終了させるのか、
それ以外の展開を考えるのか、
など考え始めると、ほんっと大変で、ストレスいっぱいです。
この話が示すように、続けることそのものはパターンができてしまえばどうってことないのです。
しかし、毎日日課のようにやっていることをやめるとか、改善するというのは本当に難しい。
惰性で走っている車を曲げたり、止めたりするかのような力が必要になります。
私たちが担う事業承継も同じです。
ただ、しかれたレールを文句も言わず進むのは意外と簡単。
だけどそれを検討し、辞めると抱えるというのはとても大変。
事業承継をやっている後継者っていうのは、そういう苦労をしているんですね。
私の著書です。