「経営者の資質」という戯言に耳に傾けることは後継者をたい焼きにするぐらい危険なこと

「事業承継がうまくいかない理由」の中で必ずあげられる項目。
それは、後継者の資質の問題。
たしかに、経営者と言えば特殊な存在ではあります。
とはいえ、選ばれたごく一部の人間にしかできないものでしょうか?
向き不向きはあるのでしょうか?

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名だたる経営者を見て何か感じることはありますか?
企業の規模は様々ですが、私が中小企業経営者を見て感じることもまたさまざま。
尊敬できる経営者もいれば、こんな人が良く経営をやっているな、と思う人もいる。
人として成熟した人もいれば、めちゃくちゃな人もいる。
頭のいい人、脊髄反射で動く人、意志の強い人、わがままな人・・・
経営者の団体のとりまとめなんかをやるとよくわかるのですが、本当にいろんな経営者がいます。

そんな様子を見て感じました。
経営者であるだけなら、誰でもできる、と。

 

よく言われます。
頑張れば何でもできる、と。
だけど、それは経営の世界には当てはまらないのでしょうか?
たぶんそうではないと思います。
経営だって、その気になればだれでもできます。

ただ、ある特定の経営者をイメージして、「彼のようになる」と考えてしまうと厄介です。
たとえば、スティーブ・ジョブズ氏こそ真の経営者だ、と思ったとします。
あれを普通にやったら、変人ですよ。
松下幸之助氏こそが真の経営者だ、と考えたとしましょう。
もはや、仏の世界ですよ。

そこまででないとしても、
経営者とはこうあるべきである、という思い込みは誰しも持っています。
たとえば・・・
・経営者は熱い人でなければならない
・経営者は社交的でなければならない
・経営者は頭がよくなければならない
・経営者は知識が豊富でなければならない
・経営者にはバランスが大事
・経営者は人格者でなければならない
・経営者は他の社員の模範でなくてはならない
・経営者は明るく謙虚でなくてはならない

・・・くそくらえです(笑)

 

これらは多くの場合、誰かが作った幻影。
行った人が見ている狭い世界での考え方です。
こんなのをすべて満たしたら、そりゃあ仙人か何かではないでしょうか。
ええかっこしいで言ってる妄想に惑わされてはいけません。

こういった、あなたを型にはめようとする世間の常識を真に受けては非常に危険です。
こんなことを言うやつが、「人可能性は無限だ!」なんて言うことを言っていたらさらに怪しい。
なにしろ、経営者の資質はこうだ!なんて論じる時点で、人を型にはめ込もうとしているわけです。

たとえば、たい焼きの型に生地を流せば同じ形のたい焼きが量産されます。
経営者という型に、あなたという記事を流そうとしているのが、「経営者の資質」を論じる人の根本的な考え方です。
世の中に同じ顔をした社長が溢れたら、すべての会社がうまくいくでしょうか。
たぶんそうはならないでしょう。

 

とはいえ、後継者が一つだけ意識したいことがあります。
それは、世間でいう経営者の資質を獲得するのではなく、あなたがすでに持っている資質をどう経営に活かすか?ということです。
ないものねだりをするのではなく、持っているものを活かす。
その過程で試行錯誤は必要でしょう。
しかし、あなた独自の資質を引っ張り出して使い切る、というのは何となく心地のいいものじゃないかと思います。

後継者がしんどいな、と思うことの1つは、無限の可能性を持つ自分をたい焼きの型にはめ込めようとしているところにあるのではないでしょうか。
たい焼きのあんこは、外からは見えません。
つぶあん、こしあん、チョコやクリーム・・・
最近はいろんなたい焼きがあるようですが、その中身をさらけ出して使い切る。
そんなことを意識されてはいかがでしょうか。

その一歩は、自分の正直な気持ちに耳を傾けることから始める必要があります。
ところで、私の小さいころ、「泳げたいやきくん」という歌が大ヒットしました。
その背景には、小さな世界に閉じ込められた当時の社会人の苦しさが表現されていたのかも・・・なんて思えてきます。

しかし、今の時代なら、そこから飛び出せるとおもいます。
私たちは大変ではある半面、いい時代に生きていると思います。

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