後継者って、親子関係や、社内の関係の中で色々と折れそうになります。
けどそういう時って、成長のチャンスだったりします。
そのチャンスを活かすために、どんなことを気をつければいいでしょうか?
私の著書です。
Contents
後継者が身につけたい折れない心
心が折れると修復に時間が必要
生きていればいろんなことがあります。
後継者という人生で言うならまさにいろんな経験をさせていただきます。
家族との確執や、従業員との軋轢、そして思うようにいかない経営など。
さらには相談先もない状態。
そこで、気をつけなければいけないのは、心がポキッと折れてしまう前にちゃんとケアしましょう、ということ。
たとえば、後継者の方でうつ病になる方、結構いらっしゃいます。
一旦そんなことになると、数年単位で休養が必要になります。
だから、折れる前の対処が必要です。
心が折れる状態は「八方塞がり」の状態
心が折れるってどんな状態でしょう?
簡単に言うなら八方ふさがりの状態です。
何をやっても上手くいきそうにないと、
頭の中がオーバーヒートしてしまった状態かと思います。
ただ、「上手くいかない」というのは、今の視点で見たときです。
実は、物の見方を変えるだけで、スルッと解決できたり、解決できなくとも、どうでもいいように感じられることもあります。
心が折れないための心がけ
何かが起こるという「事実」がそこにはあります。
けど、事実は良いものでも悪いものでもなく、ただ起こっています。
これを私たちは私たちなりに解釈するからややこしくなります。
その解釈をやめよう、というのが提案の一つですが、これがなかなか難しい。
そこで、せめて感情と思考を切り離すちょっとした絵癖サイズをご紹介します。
それは、自分の思考が自分の中にいるのではなく、自分の後ろから見ている、という状態をイメージしてほしいと思います。
特に、感情的になっている時こそ、自分を第三者として見てみます。
「ああ、●●くん(自分の名前)がおこってるね」なんて言う風に言葉にしてみるのもおすすめです。
そうすることで、感情と自分を切り離すことができるようになると、心が折れることを防止しやすくなります。
心の回復力をあげる方法
前提を変える
何かで心が折れそうなとき、何が起きているのでしょう。
実は多くの場合は、「期待」がそこにあるのではないでしょうか。
自分が受け入れられるという期待、
会社が評価されるという期待、
親が自分を評価してくれるという期待、
あの人も同じことを考えてくれているという期待、
周囲が同じ価値観を持ってくれているという期待、
こうすれば売上が上がるはずという期待、
こうすれば社員の士気が上がるだろうという期待・・・
言えばきりがありませんが、そこには必ずといっていいほど期待があります。
けど、期待というのは自分が勝手に抱くもの。
この期待を抱かなければ、逆に言えば、心が折れることはそんなにありません。
心が折れるというのは、期待が裏切られるということとセットではないかと思います。
期待はあきらめる
この「期待」というもの、私たちは手放したほうがずいぶん楽になります。
といっても、世の中はひどいところ、という廃退的なことを言うつもりはありません。
どちらかといえば、世の中への希望はもてばいいと思います。
けど、何かを運んでくれるといった期待はしないほうがいい。
期待を持たなければ、だいたいのことに「そんなもんだよね」と納得できるようになります。
何かをもたらされるという前提から、世の中って結構理不尽だよね、という前提に変わるんです。
例えば体が不自由な人は、たいてい理不尽にその自由を奪われています。
けど、「身体が自由だったら・・・」という変な期待を持つと、心はどんどん潰されてしまいます。
けどそれをあきらめて、「このような身体だからできること」を考えていけばいい。
いいかえると、理不尽を前提として受け入れる、という感じでしょうか。
後継者は色んな意味で理不尽な状態にさらされます。
そして、その状態を前提とすることで、心が折れにくくなります。
わずかなことですが、そのことに気付くだけで、人生が大きく変わるので少し意識して見てください。
私の著書です。