後継者

後継者が知っておきたい「ビジネスモデル」という考え方

昭和の時代って、自社で商品をつくったりし入れて売る、ということでビジネスが成り立っていました。
至ってやることはシンプルだったんですね。
けど、そんな会社を引き継いだ後継者は、だんだんとそんなシンプルな仕組みではビジネスが成り立ちにくくなってきました。
利益が取りにくいんですね。
その時に、考えるのは「ビジネスモデル」というものです。


私の著書です。

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ビジネスモデルは儲けの設計図

ビジネスモデルとは?

あるWEBサイトでは、ビジネスモデルをこう説明しています。

「顧客満足と利益を生み出す事業の仕組(事業システム)モデル」

シンプルに考えると、商店の場合・・・
商品を仕入れ、
利益を乗せて店で売る。

顧客を購買に向けて動かすのはチラシや看板、POPなど。

これが例えば、Googleを例にとると、
無料で使える優良なツールを提供で人を集め、
そのツールそのものを広告媒体とする。

有料ツールのオプションなどで費用をとると同時に、
無料の利用者には広告を見せ、広告主から費用を頂く。

ざっくりした説明ですが、複雑化していることはイメージ頂けると思います。

ビジネスモデル複雑化の背景

かつて先代の時代は物やサービスが欲しくて買う、という構図があったかと思います。
しかし今やモノ余りの時代。
そういったところへの、モチベーションが弱くなっているように思います。
動機が緩いので、出すお金への評価も厳しい。

すると、できるだけ財布を開きやすくする工夫が必要になります。
その結果、サービスや商品は高度化する一方で、決断の負担感の少ない商品や価格設定が必要となります。
そんな厳しい環境の中でもうけを出すには、やっぱりちゃんとした仕組みを持たなければならなくなりました。
結果、色んな事業のビジネスモデルが複雑化してきているのだと思います。

後継者が検討したいビジネスモデルの変更

後継者が会社のビジネスを変化させるには?

後継者が親の会社のビジネスを変化させるには、
まず、
「誰からお金を頂くのか?」
「いつ(どのタイミングで)お金を頂くのか?」
「どんな価値を提供するのか?」
「どのようにして価値提供やお金を頂くのか?」
などの要素別に現在のビジネスを分解していくといいかもしれません。

ドラスティックにすべてを変えるのも一考ですが、もし可能なら、要素1つずつを小さく変更できるようなモデルを検討できればハレーションも少なくて済むかもしれません。
(都合よくそのようなビジネスモデルができるかは微妙ですが)

営業を不要にすることが理想?

経営学者の中でももっとも有名といえるドラッカー氏。
氏は、マーケティングの目的は、営業をなくすことだといっています。
これはお客様が、スムーズにその商品やサービスを購入に移行する流れを作ることだと私は考えています。
Googleは営業担当社員というものが、営業に手をかけることなく大きくなりましたが、ビジネスモデルを作るというのは、そういった営業という過程を省力化することが一つの役割だと思います。
いかにスムーズにお客様が購買に向かうか。
購買を妨げる要素をどうすれば取り除くことができるか。
そんな発想を持って、会社を見直してみると、ヒントが見いだせるかもしれません。

 

 

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