後継者

親子事業承継の後継者の先延ばしのクセについて考えてみる

親子で事業承継する後継者の方において、「先延ばし」のクセがあって困っているという方はいらっしゃいますか?
実は私はそうでした。
その先延ばしの癖を克服するために、モチベーションを上げようとか、使命や天命を探そうとか、やりたい事や自分探しをするとか。

けど、私に関してはそのどれもがうまくいきませんでした。
じゃあどうすればいいのか。
私なりに少しずつ克服しつつあると思うのですが、そんな矢先ある情報に出会うことが出来ました。


私の著書です。

関心を持っていただいた方は、画像をクリック。


後継者・二代目社長にありがちな先延ばしのクセ

なぜ後継者の多くは「なんとなく」親の会社を継ぐのか?

私自身そうなのですが、多くの後継者・二代目社長は親の会社を「なんとなく」継いだ人、多いのではないでしょうか?
取り立てて親の仕事がすきというわけでもないし、親の役に立ちたいという思いが強いわけでもない。
結局、ギリギリまで悩んだ末、親の会社を継ぐことになった。
そんな人、多いのではないでしょうか。

こういうと怒り出す人もいるかもしれませんが、こんな理由ではないでしょうか?

決めるのが面倒くさかった
誰かに決断をゆだねたかった

実は、恥ずかしながら、私のホンネはそんな感じだったのです。

後継者・二代目社長に多い心の偏り

最近出会った言葉があります。
それは、「回避性パーソナリティ障害」というもの。
実は、ある心理学者は経営者はみんな「自己愛性パーソナリティ障害」である、と言った人がいます。
それも納得なんですが、後継者・二代目社長に多いのは、「回避性パーソナリティ障害」というもの。

これは、簡単に言うと、責任を負うことに強いストレスを感じ、できることなら決断を先延ばししたい。
あるいは、誰かに決めてもらいたい、という傾向を持つ人。
他には、他人から批判や拒絶を受けることにつよいストレスを感じるため、人とは表面的な付き合いにとどめたり、
新たな事へのチャレンジを躊躇したりする傾向を持った人。

私の場合特に若いころは、決断やチャレンジについては強がりもあって、そこそこデキる方だと思い込もうとしていたような気がします。
しかし、現実には行動力が足りず、だから結果も出ないので自己嫌悪に陥るという負のスパイラルで苦労していたような気がします。

これは治療が必要なレベルではなかったとしても、傾向としてお持ちな人は多いかもしれません。
原因は遺伝子と生い立ちなどが複雑に絡むようですが、家庭環境的にそうなりがちな傾向は強いように推察します。

後継者・二代目社長の先延ばしの克服法

無理をし過ぎない

そもそもが、他者からの批判や拒絶に強い恐怖心を感じる私たち。
そこに、ムリヤリ自分を変えるぞー!と頑張っちゃうと、そこに必ずこれまでのあなたを知っている人との摩擦が起きます。
相手は、悪気はなかったとしても「変わったな」と言われて、なんとなく自己嫌悪に陥りがちです。
だから、一気に変えようとしないほうが良いようです。

ほんの少し、ほんの小さな部分でいいので、「誰かに決断をゆだねていたこと」を「自分で決断する」よう意識することから始めてはいかがでしょうか?
たとえば、みんなで食事をしているときに、周囲の人の注文とバランスをとって注文するのではなく、自分が一番に好きなものを注文する。
配偶者に「今晩ご飯なにする?」と聞かれたら、「なんでもいい」じゃなくとりあえず具体的な料理名を言ってみる。
そんなところからリハビリしていくといいのではないでしょうか。

自分で決めることを意識し始めると、だんだんと「やりたいこと」も見えてくるはずです。
なぜなら、問いを立てて、自分の意見に耳を澄ませるようになるからです。
今までは無視していた、自分の心の声に耳を傾ける練習です。

いつもとほんの少し違う選択をして見る

次のステップとしては、いつもとはちょっと違う選択を試みるということ。
なぜかというと、今までの選択は「面倒なことを回避する」という動機で行われている選択であることが多いからです。
動機をいきなり「やりたいこと」に変えることは難しいと思います。
ならば、いつもの面倒回避回路とは違う回路を使う習慣をつけるということです。

はじめのうちはピンとこないかもしれませんが、だんだんと自分なりの選択基準ができてくるはずです。
それを数か月続けて振り返った時、だんだんと自分のやりたいことが見え始めてることに気付く人は多いと思います。
変化はジワジワおこるので気づきにくいのですが、ぜひ数か月単位で試してみてほしいと思います。

では、頑張ってください(^^)v

 

 

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