後継者・跡継ぎが会社を嫌になる理由

アトツギ・後継者という立場の人、すぐに会社が嫌になって辞めたくなったりします。
いえ、そもそも、はじめから継ぎたくなかったという人もいるのではないでしょうか。
ではなぜ、そんな思いになるのでしょうか。


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ある友人がいます。
彼は、とてもいい会社に勤めていて、将来も安泰でした。
けどその会社をやめちゃったんです。

なぜかというと、自分は課長ですが、ミスせずなんとか行けば10年後ぐらいには自分はあの席に座ってるかもしれない、と思ったそうです。
あの席、というのは部長の席です。
彼としては、仕事はできますが、大企業の中での点取り虫的な活動はあまりしないタイプ。
そうすると、せいぜい頑張っても部長どまり。
その上に行く人は、色んな政治力が必要なんだそうです。

それが正しいかどうかはともかくとして、彼によると、「自分のゴールが部長」と知った途端、急激に仕事への関心が薄れたそうです。
その部長は尊敬できる人でもないし、つまらない仕事に忙殺されてる様子。
そこに何のリスペクトも羨望も感じないというのです。
さらに、そこで人生を終えてしまうことが、あまりにもったいない。
そんな思いから、会社を退職してしまったそうなんです。

人間、未来は不確定で、しかも思った以上に良くなるという可能性があってはじめて夢を見ることができます。
けど、リアルなサンプルがそこにあって、それ以上良くなることが無い、と言われるとちょっときつい。
結局そこで、夢は終わってしまうのでしょう。

後継者・跡継ぎも同じで、親が活き活きと働いているとか、親の会社がとても活発だとか言うことがあれば、後継者もその仕事に関心を持ちます。
けど、そうでなければ、「自分のゴールはあそこか・・・」なんて言うことを考えてしまいがち。
そうなった時、まったく未来に夢を描けない。
で、そこで働くことの価値を感じられずにいるのではないでしょうか。

たとえば、家業がこれからどんどん広がっていって、その一翼を自分が担える、というビジョンを描ければ、会社を続ける価値を感じやすくなるでしょう。
結局大事なのは、未来への希望なんですね。

けどそれを、会社や親のせいにしていても何も始まりません。
大事なのは、おかれた環境で、どんな夢を描けるのか。
それが私たち、後継者・跡継ぎにとって大事なことなのではないでしょうか。

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