恐れによる行動と、喜びによる行動。その先にあるものは?

人の行動の動機は2つあると言います。
それは、不快を避けようとする場合と、
快を求めて行動する場合です。

どちらかと言えば強いのは前者。
そして後継者が「つらい」「苦しい」と感じる理由はここにあります。

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後継者が家業を継ぐ理由にはどんなものがあるでしょうか?
親を手伝って家業を盛り立てたい!と思った人もいるかもしれません。
しかし、比較的よく聞くのは、どちらかと言えばそこまで積極的ではないケースです。

親が商売をやっているのだから、自分が継がなくては・・・
誰かが継がなければならないのに、兄弟は見向きもしないから自分がやらなくては・・・
長男(長女)だし、継ぐのが当たり前じゃないだろうか・・・

このトーン、どう見ても
「家業を継げてうれしーーーー!」
という積極的な喜びがあるような気がしません。

たぶんですけど、
他に特にやりたいことがあるわけでもないし、家業を継ぐ(期待に応える)のが自分の宿命なのかなー
なんていう思いが中心にあるんじゃないでしょうか。

 

理由はないけどイヤだ、と言える雰囲気じゃないわけです。

それって否定や、批判を恐れているわけです。
快を求めているというよりかは、不快を遠ざける行動なわけです。

 

そこでたいていは、流されるまま(?)に親の会社に入ります。
すると、何から何まで口出しされ、半人前扱いされ、認められない現状にイラつく・・・というのがよくあるパターン。
そこで、辞めたい、という考えが頭にちらつきます。

ああ、やっぱり、不快を遠ざける行動に意識は行ってしまいます。

こういった状態の方が、私のもとに相談に訪れるパターンが多いわけです。
セミナーなんかでは、そういう方に伺います。
「もしそういう問題がすべて解決されたら、どうしたいですか?」

こう聞かれた時に、「実はこんなことがやりたいんです!」と目を輝かせる方は、まあ10人中一人いるかいないか。
いつのまにか、「自分の抱えた問題を遠ざける事」が自分にとっての最重要課題になってるわけです。
そりゃああ、面白くないわけです。

動機に、楽しみにつながるものがないのですから。

 

昔、私は学生バンドでベースを弾いてました。
ご多分に漏れず、楽器を始めたのはモテるため半分、
あと半分は、何かを創り出すというのが本質的に好きみたいだったようです。

まったくの素人で、楽譜も読めなかったのですが、毎日何時間も練習し、
音楽理論もそれなりに勉強して、ほどほどに楽譜も読めるようになりました。
その過程って、好きでない人からしたらけっこう大変かもしれません。
左手の指先は、皮が破れ、新たにできた皮はカチカチです。
右手の親指なんかは、腫れて痛むんですが、練習をやめようとは思いませんでした。

きっと少しずつできることが増えると、うれしかったんでしょうね。

 

後継者という立場だって、好きでやってればそんな心境になれる可能性は高いと思います。
出来ることが少しずつ増えていって、成長したなぁと感じられるはずなんです。
けどなぜか、出来ないことばかりが頭をよぎってしまう。

それはやっぱり、はじめのところで「快を求めて」というより「不快を避けるため」やってきたからじゃないかなーと思います。

 

まあ、世の中、たいていは不快を避けるためにやってることのほうが多いです。
叱られるのがイヤだから、宿題する。
恥をかくのがイヤだから、練習する。
批判されるのがイヤだから、ちゃんとやる。
舐められるのがイヤだから、強い態度に出る。
見下されるのがイヤだから、知ったかぶりをする。
けど、不快を避けるためにやるというのは苦しいんですね。

後継者がツラいのは、不快を遠ざけようという動機でやってることばかりだからツラいわけです。

 

じゃあ、そのつらいところを抜けきった先に、なにか楽しみはありますか?
そこを見つけられないと、たぶんツラいことはツラいままです。
カーナビで、目的地を「行きたくないところ以外」と設定してる感じですから、そこに到着した時に、「ここどこ?」となります。
ここまでやってきたことに、意味はあったのか?と言いたくなります。
だから基本的な「行きたいところ」を設定するところから始める必要があります。

行きたいところが明確になると、割と大変なこともさらっとスルーできたりするものです。

 

それってじゃあ何なんでしょう。
会社を大きくしたいとか、売上を上げて〇倍にしたいとか、パッと思いつくものはあると思います。
けどそのこと考えて、心底震えるような喜びって感じられますか?
たぶん顔が笑ってないんじゃないでしょうか。

もしそうだとしたら、かりそめの動機なのかもしれません。
そうあるべき・・・つまり周囲の評価を気にしての目標ではないでしょうか。
そんな時、自分の今の状況の中で、何か小さなことでも熱中できることがないでしょうか。
それは一つ一つの仕事の塊というより、その中の一つの作業だったりするものである可能性も多いようです。
そこにフォーカスして、拡大させる方法を考えると、
「仕事が楽しー」
という状態が見えてくるかもしれません。

答えはたいてい、自分の外というより、自分の中にあるものだと思います。
それを見つける努力・・・というか、まずはそういうものがあるに違いない、という思いをもって自分の気持ちや行動を振り返ってみると、新たな自分を見つけることができるのではないかと思います。

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cm_dasilvaによるPixabayからの画像

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