家族経営の会社って、だいたい先代である親の「カン」で動いてることが多い。
後継者としては、その親のカンに右往左往した経験から、しっかりと規律正しい組織を作りたがる傾向があるのではないでしょうか。
そうすると、組織の中の無駄っぽいものをカットしがちです。
けど一見無駄っぽいものも、実は必要不可欠なものも案外あるものです。
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今や、会社での飲み会って、随分少なくなったと聞きます。
まあ合理的に考えたときに、別にお酒飲まなくても……とか、
業務と関係ない話をする時間は無駄……とか、
そんな意見が出てくるのでしょう。
私も若いころ、社員とのコミュニケーションなんて、業務の打ち合わせ以外に必要ないと思っていました。
けど、人間的つながりのない組織がうまくいくか?というとどうやらそれは難しい、ということが最近わかり始めています。
たとえば、社内で必ずミスは起こります。
人間関係があれば、まあ、頑張ってやっておきたミスだからしょうがないよね、なんていう風に許しあえる空気ができます。
しかしそうでなければ、ミスを罰し、ミスが起きない体制づくりをしようと頑張ります。
行き過ぎたミス排除の体制は、非効率を生み出します。
また、ルールでがんじがらめになった組織は、人が自分の頭で考えることを阻害します。
そうやってどんどん組織は硬直化してしまいます。
また、組織には必ずと言って言いほどそんざいするのが、「仕事はできないけど、いるだけで場が和むムードメーカー」的なひと。
仕事ができないから、とこういう人をチームから外すと、そのチームはギスギスして、まったく協力関係が成立し、生産性が落ちるということは良くある話です。
出来ない人を外して、出来る人を連れてきたはずなのに、まったく仕事が進まない、なんてこともよくあります。
人間の身体で言うと、硬い骨と骨の間には軟骨だったり、筋肉だったり、何かしら衝撃を吸収するものがあると思います。
そうしないと、堅いもの同士が接すればすり減ってしまうでしょう。
人と人が接する組織も同じで、お堅いことばかりでは、疲弊してしまうのではないかとおもいます。
みんなでくつろぐ時間とか、ちょっとホッとする人間関係が、仕事を進める中でも大事なことだと私は考えています。
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