非常識な後継者50の心得

非常識な後継者50の心得(50)毎日を楽しもう!

事業承継で、後継者はどうしてもその役割に徹しがちです。
人生をかけて事業承継を完遂する、というのも素敵に見えますが、私たちは後継者である前に一人の人です。
そして、そこに関わる例えば配偶者や子供がいたりするわけです。
事業承継のために自分を犠牲にするだけならいざ知らず、知らず知らずのうちに大事な人まで犠牲にしていたりはしないでしょうか?
そんな事を考えると、とても大事なこのことこそが50の心得の最後にお伝えしたいことです。

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ポジティブ思考と楽しむという事はちょっと違う

目の前にあることをどうとらえるか?

たとえば、パズルをするときに、イヤイヤやっていればただの苦行のようなものです。
最近は図柄のない真っ白のパズルなんかもあるようで、これなんかは楽しめない人にとってはもはやいじめとしか感じられないでしょう。
しかし、組み立てる喜びを感じながらやると、それは遊びになります。
掃除だってそうですよね。
イヤイヤやり始めるときは、ホントに面倒くさいことが多い。
けど、熱中し始めると、もうちょっと、もうちょっと、とやりこんでしまう。

人は同じことをやるにあたっても、楽しもうと思えば楽しめるし、
面倒臭いと思えば面倒くさい。

ポジティブ思考と楽しむという事

近年、ポジティブ思考が大事という事がよく言われます。
しかし私がここで言う「楽しむ」という事は、ポジティブ思考とは少し質感が違います。
ポジティブ思考というのは、嫌な気持ちを感じたとき、それをいいものに変えましょうというのが基本のようです。
たとえば、心配事がいろいろあるときに、心配をしないで「きっと大丈夫」と自分を説得して笑顔を作る。
もちろん、笑顔が生む効果は科学的に実証されていますし、それはそれで大事な試みだと思います。

ただ、ここで問題になるのは、ネガティブな気持ちを感じなければ、ポジティブ思考の裏にその気持ちや不安は無自覚に残ってしまうという事。
ネガティブな感情は、ポジティブ感情で帳消しにできるものではない、というのが私の経験的な結論です。

ここで私が言う「楽しむ」というのは、何か一つのタスクを行うにあたって、「楽しんでやろう」という心構えを持って始めるという事。
ポジティブ思考は、やっていることが楽しいと感じようと努力すること。
楽しんでやるというのは、やっていることを楽しいことという前提で向き合ってみるという事。
前者は感情コントロールで、後者は気持ちの上での姿勢のコントロールです。

楽しもうとすると夢中になれる!?

人生の目的

ところで、皆さんは何のためにこの世界に生まれ、生きているのでしょうか?
色んなお答えはあろうと思いますが、大きな視点で見たときに、やっぱり幸せな人生を送りたい、と思っています。
それが多くの方の究極の生きる目的ではないでしょうか。

しかし一方で、事業承継を目前にした後継者にとって、事業承継は人生の一大事業。
人生をかけなければならないくらいの勢いで言われるのが事業承継。
ついつい私たちも、それを真に受けて、人生の目的を事業承継の成功ぐらいに設定してしまいがちです。
そうすると、事業承継そのものが自分の人生を決めてしまうような話になるわけです。

もちろん、それくらい真剣に取り組むべき責任を負っているのは事実だと思います。
けどね、所詮それって人生の一部じゃないかと思うのです。
極論すれば、全部捨ててサラリーマンなりアルバイターなりで生きていく方法だってある中で、後継者としての人生を全うしなければならないという強迫観念にとらわれてたら大変です。
そんな思いを抱かせるムードが社会にあるから、親の会社を継ぎたがらない子供が多くなっているんじゃないでしょうか。
親の会社を告げたらそれはそれで素晴らしいと思いますが、それが人生のすべてじゃないんです。
オリンピック選手もけがをすれば方向転換を余儀なくされます。
後継者だって、その立場がふさわしくなかったり、心に傷を負ったなら、違う道を模索したっていいじゃないですか。
そういう気持ちで今に集中すると、もっと肩の力が抜けるんじゃないでしょうか。

苦行を楽しむ

面白いことに、マッサージとか整体って、痛いくらいの方が効いてる感があってありがたい、という人、多いと思います。
人生の中でもそういうシーンがたくさんあって、頑張ってやらなきゃいけないからこそ楽しい、と言えるシーンがたくさんあります。
そういった前提で見たときに、後継者としての人生を「楽しんで」満喫することも可能になってくるのではないでしょうか。
真っ白なパズルを苦行と取るか、ゲームと取るか。
その行為そのものと心理的な距離が取れると、ゲームとして楽しむことができるようになります。
私たち後継者もまた、事業承継という現実と少し距離を取ることでゲーム感覚で楽しむことができるようになるのではないでしょうか。

事業承継というミッションと自分を同化しすぎず、ほんの少し隙間を作るのがコツです。

それが出来るようになれば、きっと事業承継も思ったほど大変な事には感じなくなるかもしれません。

  

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非常識な後継者50の心得(0) はじめに 目次

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