後継者50の心得(1)世界は味方である、という前提を持とう!

親の会社を継ぐ後継者がもっておきたい心得。
一番初めにお伝えしたいのは、あなた自身の外にある世界は、敵ではなく味方であるという前提を持ってほしいという事です。
実は、後継者が精神的に追い詰められるのも、必死になっても報われない感覚にとらわれるのも、私たちは「世界は敵である」という認識を持つからではないかと思います。
そして、私たちの環境というのは、世界が敵であるという思い込みを作りやすい状況にあります。

極端な言い方をすれば、世界は味方であるという思いを持てば、後継者のほとんどの問題は乗り越えることが可能になるのではないかと、私は考えています。

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後継者のメンタルは「勝つか負けるか?」という価値観にさらされる

「世界は敵だ」と決めた私の失敗

白状します。
私は、小学校から大学まで、さほどの苦難を感じることなくのほほんと暮らしてきました。
しかし、社会人になって何もかもがうまく行かなくなったのです。

父の興した家業は、保険の販売代理店。
つまり、保険営業の仕事ですが、営業をやってもまったく上手くいかない。
ある程度の管理職になった際、社員との関係はうまく行かず、当時の社長である父とも確執を起こし始めます。
仕事を離れて腹を割って話せる友人もおらず、ただ一人で自分の境遇を呪っていました。

お客様、同僚、親、友人…
そんな自分を取り巻く世界は、自分がうまく行かなくなればなるほど、「敵である」という認識になり始めました。
こうなると、どんどん人の意見を聞かず、自分の思考の中にだけある理想を外の世界に無理強いしようとし始めます。
そういったワガママはさらに、外の世界との関係を悪化させ、最期は八方塞がりでどこにも進めなくなってしまったのです。

誰一人信じることができなかった時期

結果として私は人とかかわることが煩わしくなり、どんどん内にこもってしまうことになります。
しかし、自分の外の世界と全く関わりなく生きるというのは不可能です。
そうやって、敵視した自分の外の世界とは、私は常に競わざるを得なくなってしまいます。

そもそも、後継者というのは親である先代との比較を受けることも多いでしょう。
私たちは、親を超える、つまり親と競わされます。
そして社内で発言権を得るには、社員の中のトップに立たねばならぬと教え込まれます。
社員とも競わされます。
お客様だって、先代の見方であって自分の味方ではない。
そこに一定程度の溝が横たわります。

そうやって、自分の外の世界といつも闘っていたのが、若いころの私でした。
闘いですから、勝つか負けるかです。
私は社員や先代を打ち負かすため、様々なノウハウや理論を学びました。
しかしそういったものを社内に導入しようとすればするほど、社内では様々なハレーションが起こり、結局社員の一斉退職や先代との確執につながっていきました。

そもそも「闘う」必要はあるのか?

後継者のミッションとメンツ

私たち後継者は、基本的には「会社を発展させたい」という純粋な思いを持っているように見えます。
しかしその思いの背景には、「会社を発展に導いた自分を認めてもらいたい」という思いも重なっているように思います。
純粋に会社を発展させたいというよりは、自分を認めさせる手段として会社を発展させたい、という思いであることが多いのではないでしょうか。
つまり、守りたいのは自分のメンツです。

しかしこういった、「自分」を認めさせるという自分中心の思考を持つことで、誰かと闘うという対立の構図が生まれます。
そして結果として、世界は敵である、という認識、信念を固めがちになります。
現在、その渦中から離れて思うのは、実は誰一人後継者である私を貶めようとする人はいるわけではない、という事。
もちろん、事業承継の過程で、自分のメンツを守ろうと私たち後継者を敵視する人は一定数出てくるかもしれません。
しかし彼らも「世界は敵」と思っている、ちょっと不幸な人の1人。
私たちが、彼らと対立すればたしかに闘いになってしまいますが、彼らも闘いがしたいからそうするわけではなく、自分を守ろうとする行動が周りを蹴落とすという行動になっているだけです。

また別の機会にお話ししたいと思いますが、後継者という立場は「人を受け入れる器を大きくする修行」みたいなものだと私は思っています。
一生懸命自分を守ろうとしている人たちの武装解除をさせるのも、きっと私たちの役割じゃないかと思っています。

後継者がもつべき判断基準

じゃあどうすればいいのでしょうか。
私のケースで言えば、ずっと世界は敵だと思ってきたので、思い通りいかないことはすべて自分の外に原因があると思っていました。
しかし「世界は私の味方」という前提で見てみると、実はけっこう必要なものが常にそこにあったような気もするのです。
たとえば、理不尽な先代の物言いは、後継者自身の自我(エゴ)を小さくするのに役立つレッスンです。
「自分が、自分が」という思い、メンツを守りたいという思いがあるから世界と戦っているわけですから、「自分」を消失させれば誰とも戦う必要はなくなります。
攻撃を受けても、自分がなければ痛くもかゆくもありません。

もちろんそこまで行けば悟りの世界。
だから、そこまでは求めませんが、面倒なことがあった時、単なる困ったこととしてではなくて、自分がレベルアップするための課題であると捉えられるととても日々が楽しくなります。

これは嫌な気持ちを抑え込んで、前向きに考えよ、というムリヤリなポジティブシンキングとは違います。
起こったことを、良い側面から見るトレーニングです。
きっと今は、何か問題が起こった瞬間「自分への攻撃」と判断しているのではないでしょうか。
これを何か問題が起こった時、「レベルアップのための課題」と受け取れば、その時は大変でもクリアした時の嬉しさはけっこう大きいのではないでしょうか。

やるべきことはシンプルです。
何かが起こった時、「世界は味方」であるという前提で、その事件を見てみてください。
きっと違う世界が見えてくるはずです。


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