最近もちらちら耳にしますが、後継者の方が先代から
・あと4年で代を譲るから準備しておくように
・わしが65歳になったら引退するから後は頼む
なんてことを言われることがあります。
しかし、これ、あまり信用しないでください。
なぜならば……
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まず、結論から申し上げますと、この手の先代の「〇年後引退宣言」というのは9割以上の確率で守られません。
4年後と言っていたら、その後、5年単位で引退年齢は伸びます。
65歳で引退、と言っていたら、身体が健康な限りにおいては75歳でも減益の可能性が高いです。
じゃあなぜ先代はそんなことをいうのでしょうか。
これは推測ですが、実はあんまり深くは考えていないんじゃないかと思います。
なんとなくの雰囲気で、その年齢になればそろそろ、なんていう風に思って、そのことを思わず口にした。
ただそれだけのことじゃないかと思います。
で、いざ、その年齢が近づいてくると、現実的な問題に出くわします。
一番大きなものが時間の問題でしょう。
仕事のために朝早くから夜遅くまで働くのはどうかとは思うけど、一日ぶらぶらすることを考えるとそれはとてもではないですが受け入れられない性格です。
そもそも昭和の時代に活躍した経営者というのは、「働いて、成果を出してはじめて自分の存在価値がある」と感じている人たち。
その人が働かなくなると、もはや存在価値を失います。
結果として、引退の文字を本当に意識し始めた瞬間から、その恐怖の暮らしに現実味が帯びてくるのです。
だからギリギリになって、
・後継者がまだ育たないからもう少し頑張る
・財務体質がまだ十分じゃないからまだまだやる
・社員の教育が中途半端だから自分の世代で何とかしたい
などといって、退職予定を伸ばすことが多いと思います。
もちろん、1割以下ですが本気で会社を譲ろうとする先代もいるでしょう。
その本気度を測るとしたら、
・お金周りのことを後継者に移管し始めた
・自社株や会社の不動産などの対策をそれなりに真剣にやり始めた
・会社への出社頻度を減らすようになった
等の兆候があるかないかではないかと思います。
ただ、形式的に代を譲っても、ずっと影響力を持ちたがる方も少なからずいらっしゃるので、注意が必要です。
さて、先代の言葉を信用して準備を始めると、いくつかの問題が出てきます。
まずは先代との考え方の違いがより明確になります。
後継者は期限を切られたので、それまでに何とか社内体制を整えないと、といろんな改革に着手します。
そしてそのことは先代との意見というかゴールの違いを明確にしがちです。
結果として、双方の争いが起こる可能性が高まり舞うs。
二つ目は、そういった焦りから、従業員に不自然に変化を強要することになりがちです。
リーダーが焦ると、従業員はシラケてしまいますね。
最後は、こういったことが思うように進まず、後継者自身のメンタルがかなり追い詰められるという事。
これで焦って苦しんでいる人はけっこう多いです。
急がなきゃいけないのに、改革が進まないジレンマに悩まされるのです。
さて、ここから脱するにはどうすればいいのでしょうか。
シンプルに言います。
「先代は、会社を譲るというけど、そうかもしれないし、そうでないかもしれない」
という心構えでいることです。
すると、譲られなかったときでも「やっぱり、そうきたか」と余裕で対処できます。
また、経営に完璧はありません。
後継者も完璧主義を目指さないほうが良い会社づくりができるんじゃないでしょうか。
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