一般的な認識では、社長ってお金持ち、という感覚が強いと思います。
それって本当?となると実体はかなり怪しい。
私の知っている社長でも、年収2千万円、3千万円と取っている方は一握り。
多くの方は1千万円に満たないし、5~600万くらいの方も肌感覚ではけっこう多いです。
後継者はそこに至らない金額のことが多いでしょうから、決してお金持ちとは言えないことが多い。
ある資料によると、資本金二千万円以下の企業の役員報酬は、ボリュームゾーンが400万円~700万円(40%)。
次が300万円以下(26%)となっています。
ちゃんと動いている企業ばかりではないのでしょうが、肌感覚と近い結果だと感じています。
じゃあそのお金に対する心持、後継者としてはどんな持ち方が必要なのでしょうか。
あらためて考えて見たとき、私は幸いにしてお金に困窮して、今月の支払いも危うい、というところまでの経験はしたことがありません。
そこは本当に感謝しています。
ただ、そんな私でも、常にお金に対する不安という物があります。
会社がいつ傾いてもおかしくないのが今の時代。
そうなった時に、お金がなくなったら社員の給与はどうしようとか、
そもそも自分の生活はどうなるのかとか、
心配事はいつもつきません。
だから、今困っていなくても、もっともっとゆとりが欲しいと思います。
具体的にはたくさん貯金があって、また不労所得があればいいな、なんて思ったりもします。
そういう感情が例えば、「もっと業績を上げなくては!」とか「もっとお金を沢山得なければ!」とか思ってしまうわけです。
つまり、いつまでたっても不安なんです。
皆様の状況は、もしかしたらもっとひっ迫している状況かも知れませんから軽はずみなことは言えません。
ただ、今普通にご飯を食べることができて、寝る場所があるとしたら、それは何とか成り立っている状態と言えると思います。
今は何とかなっているけど、未来におこることを心配しているという状況かと思います。
心配の先取りですね。
けど、どうせ起こってしまうとしたら、心配しても仕方がないわけです。
そうなった時、できる事を一生懸命やるしかありません。
こういう時、その人の能力が一番発揮できるような気もします。
話を元に戻します。
困ってないけどゆとりが欲しいとか、
自分の能力を信頼できずゆとりを求めるとか、
こういう望みって多分、なかなか満たされないと思います。
なぜかというと、こういった時点で現状を「経済的ゆとりがない」「自分に乗り越える力がない」と決めつけてるからです。
思考は現実化する、なんていわれますが、それが本当だとすればまさに心配事を現実化させてるのが今の状態なのではないでしょうか。
だからまずは、「今の自分は大丈夫」という事に気付くことから始めるのが大事ではないかと思います。
そして、何が来てもやり切れる、としっかりと地に足をつけて今を生きることができるのではないでしょうか。
今の連続が未来だとすると、未来の心配より、今を生きることが大事なのではないかと思いますが、いかがでしょうか。