後継者・二代目社長を襲う3つの反対

イメージとして、後継者・二代目経営者は線が細いとか、影が薄いとか言われます。
ある意味それは正解なのかも、と思うのは、先代が濃すぎる場合が多いのと、後継者・二代目社長は何かと色んな制約があるということがあるかと思います。
そんな環境にあって、どうふるまえばいいのかを考えてみたいと思います。

 

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親から会社を引き継ぐということは、基本的には今の会社は少なくとも外から見ればちゃんと廻っているという状態でしょう。
仮に中身が借金だらけとか、社内の人間関係がボロボロであったとしても、外から見れば一応の会社としての体をなしていることがほとんどだと思います。
これを後継者・二代目社長が引き継ぐということは、この会社のぼろを出さないように、あるいは膿み出しをしながらしっかりした会社に仕上げていくということです。
逆に、会社がそこそこいい状態で引き継ぐということは、余計なことをしないほうが少なくとも短期的には会社はそこそこいい感じで回るということです。

前者の場合では、今まで外から見えにくかった膿が見えることになり、周囲の評価としては後継者・二代目社長になってから途端に会社の良くない部分が見えるわけですからあまりいい印象はないかもしれません。
逆に後者の場合ですと、後継者・二代目社長はその能力が見えにくいため、自分達の評価にはつながりにくいと言えるでしょう。
つまり、後継者・二代目社長というのはなかなかにつらい立場になりがちです。

そうすると、膿み出しした会社の未来への方策や、今はいいけどいずれ勢いが落ちていく会社の未来を考えたとき、それなりに大掛かりな会社の方向転換や、工夫が必要になってくる可能性が高いと思います。実はそこに対して、多くの場合3つの場所から反対が出てくる可能性があります。

一つは、社員からの反対です。
基本的に人は変化を好みません。特に一サラリーマンというスタンスでの話になると、自分に利を感じない変化というのはけっこう重荷です。そして一般的には、社員は自分の担当する分野とその周辺にしか視野が及ばないことが多いと思われます。(だから部門間のいざこざが絶えないわけです)すると、対極的な後継者・二代目社長の判断というのは理解できないことがほとんどです。ここに、後継者・二代目社長との信頼関係の欠如などが絡み合って、後継者・二代目社長が一生懸命になればなるほど社員は反発する可能性が高いと思われます。

ここに関連する対応策と言えば、少し回り道に感じるかもしれませんがまずは社員との信頼関係を築くことです。しっかりと社員と話し合う(というより社員の思いに耳を傾ける)ことを行ったうえで、変革に取り組む必要があります。これは場合によっては面倒に感じられる人もいるかもしれませんが、今後の会社運営に対してとても大きな力になるので、しっかりとコミュニケーションをとっておくべきだと思います。

 

二つ目は、先代からの反対です。
先代にとっては、自分の考えが正しく、後継者・二代目社長の考えは間違っている、という原則を頭の中に持ちがちです。別に対象が、後継者・二代目社長に限られるわけではなく、自分は正しく自分以外は未熟だという前提での感覚を持っておられるケースが多いと思います。それもそのはずで、何十年も経営をひとりでカジ取りしてきた人です。過去の経験値は誰にも負けないわけですから、常に自分が正しいと考えがちです。時代の変化とともに会社の施策が社会とズレ始めていたとしても、そのことを受入れられることは稀です。当然、突飛に見える後継者・二代目社長のアイデアは却下されがちです。

これを採用までもっていくには、先代との関係を見直す必要があります。強硬策に出る人が多く、正面衝突して関係を悪化させるケースが圧倒的に多いようです。その回避のためには、シンプルに表現すると先代へのリスペクトが大事です。それはリスペクトする気持ちが大事というより、先代から見たときに大事にされているという感覚が大事になります。これを今風の言葉で言うと、先代の心理的安全性の確保をしましょう、ということです。というのも、先代は年とともに会社からはみ出す心配が少しずつ膨らんできます。その不安を払しょくするために後継者・二代目社長と正面衝突することがあります。だから、先代を追い出すのでなければ、居場所を確保することが案外大事なカギになります。

 

三つ目は、自分です。
じつはこの反対者が一番手ごわい。今の時代、大きな改革が必須となっている企業がかなりあると思います。たとえば、中小企業庁あたりでは、事業の転換に対してけっこうな大盤振る舞いの助成金を用意しています。これはどういうことかというと、国レベルで「古い中小企業は、事業を根本から刷新しなさいよ」というメッセージではないでしょうか。多くの中小企業は抜本的な転換を迫られています。にもかかわらずそこに一歩踏み出せないとしたら、それは自分の中にある葛藤なのかもしれません。当然進むにはリスクが伴います。そのリスクに対する恐怖で身がすくむのはよくわかるのですが、実は物事が進まない一番大きな原因は自分のそんな恐怖心なのかもしれません。

厄介なことに、自分がそうやって物事を止めていることを認識したくないばかりに、先代のせいにしたり社員のせいにしたりすることもあります。「〇〇のせいでうまく進まない」と考えているとき、たいてい、〇〇の中には他人のことが入りますが、それを「自分」に入れ替えてみてください。自分が前に進めなくなっていることもあるのではないかと思います。しかし、変化のためにはその葛藤も乗り越える必要があります。はじめは大きな一歩である必要はありません。小さな小さな一歩でいいので、ぜひ、踏み出していただければと思います。そうすればいろんなところで道が開けてくるのではないでしょうか。

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