後継者が好きなことを探し始めるとき

親が家業を営んでいる家庭に生まれると、なんとなく持っている思いがあると思います。
将来の仕事について、好きなことを探してはいけないような感覚。
誰も、好きなことを探してはいけないと言っているわけではないのです。
それでも、自分はそうしてはいけない、という思いが心の奥深いところにあるのではないでしょうか。

そんな思い込みを外すと、そこには広い世界があるというのに、です。

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まず、私の話をさせてください。
私は、中学生になるころには、親の会社を継ぐんだろうな、と思っていました。
直接的に、会社を継げ、と言われた記憶はありません。
しかし、ごく一般的な常識として、親や家族のみならず、社会からそう刷り込まれてきたように感じます。
小学生のころ、いろんなことに関心はもっていましたが、それはあくまで趣味にとどめるべきだ、と妙に大人ぶった自分で、自分の好奇心を押さえつけていたように記憶しています。
余計なことにハマらないよう、自分をコントロールしていたように思います。

そうして、「特別やりたいことがあるわけでもない」という状態を意図的に作り出すんです。
何かに夢中になってしまったら、自分に継がせたいであろう親の思いとの板挟みになります。
そんな思いにさいなまれないよう、先回りして「何かに夢中になる」という事を無意識に回避するのです。

その結果として、家業を継ぐ、という後継者は、感情の起伏がすくなく、熱血漢な人はあまり見かけません。
どこかしら、物事に対してクールなのです。
それは自分の人生に対してもクールでいなければ、家業を選ぶという選択が難しくなるからでしょう。

しかし、家業を営む家庭に生まれた子どもは、自分こそが家業を背負わなければならない、と若いころから感じている(一般的には第一子の人に多い)と思います。
理屈ではなく、常識だ、と。
だから、家業を選べるよう、他のものに関心を深めすぎないよう、子どものころからコントロールしているケースがけっこう見受けられます。

 

そうやって、親の期待にこたえたい、と親の会社に入社した後継者は、時に苦しい思いをすることになります。
ここまで自分を抑えて家業を継ごうと会社に入ったのに、自分はいつも軽く扱われるからです。
社員は自分を尊重しないし、
親だっていつまでたっても子ども扱い、
周囲の人たちも自分に説教を垂れる。

なんで、自分、こんな環境で仕事をしているんだろう・・・と。

 

面白いことに、二代目に対して、あまりその内情を知らない方と当事者では面白いくらい評価は180度反対です。
内情を知らない人はこういいます。

「親の会社で仕事なんて、融通も利いて好き勝手出来て」

けど、実際にその立場にいる人はこう思います。

「なんでこんなに窮屈なところで働かなきゃいけないのか」

面白いくらい真逆です。

 

なぜ、そんなことがおこるのでしょう。
いろんな理由はあるのかもしれませんが、後継者である社長の子供は、
「世間で言われるようなボンボン(世間知らず)な後継者になってはいけない」
と思っているのかもしれません。

そもそも、継げと言われたわけでもなくても、継がなくてはならないという就職のキッカケとあわせて考えてみると、こんな風に言えるかもしれません。

後継者である私たちは、周囲の人たちに悪い印象を持たれないよう、あえて自分に窮屈な環境を強いているのかもしれません。

 

で、もし、自分で自分に制限をかけているとしたら、それを解き放つことができるのも自分自身。
私の場合、ある時に気付いたわけです。
ああ、自分はあんなこともできないし、
こんなこともしてはいけない。
そういう星のもとに生まれたんだ、なんて思っていた自分に。

それを自分で否定していくと、あれ、けっこう自由じゃん、という事に気付きました。
あれも、これも、皆、自分の生まれた環境だったり、親のせい、なんて思っていたときは何一つ解決しませんでした。
けど、イヤイヤ自分にもできるし、自分がやればいいんだ、と思った瞬間、目の前がパッと晴れてきたのをよく覚えています。

面白いことに、物の見方を変えると、現実も変わるもののようです。

そもそも、親の会社を継がなきゃいけないと思ったのも自己保身からの決断だったのかもしれません。
それを蹴ってしまえば、批判されそうだからです。
認められるため、保身のため。
そんな選択でここまで来たことが、あるいは今の閉塞感を生んでいるのではないでしょうか。
少なくとも、私の場合はそうでした。

この事に気づいた今、批判をおそれず、自分が感じたことを行動に移すよう気を付けています。
そうすると、批判を受ける大変さはある一方、気分的にはけっこうスッキリします。
ああ、こっちの方が断然いい!と思っています。(いまのところは)

後継者が自分の好きなことを探したっていいと思います。
今からでも遅くはありません。
家業と好きなことを結び付ける方法も、思いつくかもしれません。

ああ、これが自分の意志で決めるってことなのかな、と今では思います。
そうすると、自分の意志で決めていない人を見ると、そのことがよく見えるようになります。
この人がうまくいかない原因はここかも、なんていう風に。
自分のことはなかなか自分で分かりませんから、いろんな人の言動を見て、自分に当てはめて考えたとき、自分の問題点がわかるようになります。

私は沢山の後継者の相談に乗ることで、そのことに気付くことができました。
しかし、誰もがそういう環境があるわけではありません。
もし、一段上の自分を目指すなら、こんな環境に身を置いてみてはいかがでしょうか。

 

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Peter HによるPixabayからの画像

 

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