後継者が変化する勇気

ビジネス書というか、自己啓発書と言える一冊『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) をご存知でしょうか。
発売からずいぶん経ちますが、未だけっこう売れ続けている大ベストセラーの一冊だと思います。
本書は、哲人と青年の会話から、アドラー心理学の一端を知るという構成になっておりますが、かなり深い学びがあります。
もしまだ読んでない方は是非ご一読されることをお勧めします。

ところで、本書では面白い問いかけをしています。その問いを少し後継者向けにアレンジをしてお話したいと思います。

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さて、親の会社を継ぐ後継者にとって、いったい何が障害でしょうか?
少なくとも私がきいている範囲では、先代である父なり母親である社長の振る舞いである、という話をよく耳にします。
たとえば、頑固で会社の変化を容認しないとか、
高圧的にものを言い、誰もが萎縮してしまっているとか、
何がやりたいのかがわからないとか、意見が合わないとか。

この本の問いかけにおいては、
「じゃあ、そういった今の問題がなくなったとしたら、必ず成功できますか?」
という問いが発せられます。

私たちが後継者として活躍できない理由が親にあるなら、親がいなければ全て完璧にやり遂げることができるか?という質問ですね。
皆様はいかがでしょうか。

じつはこの問いを真正面から検討した時に、「間違いなく成功できる!」と言い切れる人は少数派ではないでしょうか。
もしそういいきれないとしたら、実は私たちは「うまく会社を経営できない理由」を親に求めていると言えるのではないか、と言います。
アドラー心理学というのは、「目的論」がベースになっているそうで、何かしら達成したい目的があって、それに応じた行動を人はしていると言います。
だから、後継者においては自分がうまくできない事の理由に、非常に存在感の大きな親・先代・社長をスケープゴートに使うと考えられます。

なるほど、多くの後継者が「不安」を訴える割に、親に対しての強硬な態度を考えるとなんとなく納得できる話と言えるかもしれません。
ここでご紹介した『嫌われる勇気』は青年が哲人に割としつこく絡みます。
その青年の態度にイラっとする人もいるかもしれませんが、その場合はもしかしたら自分の中にも青年の要素があるかもしれない、と考えてみることが必要かもしれません。
私もかつてけっこうイラっとした記憶があります……。

逆にその青年の絡みがあるから本書は、日頃見聞きする話とは少し違った角度の考え方をわかりやすい形で提示してくれる仕上がりになっているかと思います。
もし自分が、自分のいるシチュエーションを変わりたい、変えたいと思う人は、是非ご一読ください。

 

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