後継者が身につけたい「任せる力」

だいたい、このブログにたどり着く後継者の方は会社のことで何かしら悩みを持たれています。
下手をすればもう会社を辞めたいというくらいに精神的に追い詰められている状態かもしれません。
ということは、考えられるパターンとしては後継者の上司(親であり社長であることが多い)は、仕事や会社を任せるのがあまり上手ではないのかもしれません。
となると、そういった親・先代・社長を見習うと、後継者の次の世代や部下に仕事を任せられない振舞をしているかもしれません。

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私たちはたいてい、親や上司の行動を見習います。
意識して学ばない限り、お手本が親や上司だからです。
赤ん坊が言葉を覚えるのは親の会話からですから、親の方言を子は受け継ぎます。
例えば私の場合、生まれも育ちも大阪ですが、なぜか「東京の人?」とよく言われます。
なぜなら、両親は徳島出身でともに大阪に出てきたとき、徳島の方言を一生懸命治したのでしょう。
そして大阪弁に染まるでもなく、どことなく標準語に近い言葉を話すようになったのではないかと思います。
だから私もそれを受け継ぎましたし、私の兄弟はあまりこてこての大阪弁を話しません。

言葉だけでなく、生活習慣や、物ごとへの取り組み方も、価値観も、私たちは親であったり上司であったりのそれを無意識に見習います。
会社のマネジメントスタイルも同様です。
例えばトップダウンの社長がいた場合、その後継者はトップダウンの経営をするのが当たり前と思いがちです。
だからどこかしら従業員に対して「上から目線」的な言葉遣いになりがちです。
ここが難しいところですが、創業社長のように会社を興した功績者だったり、社長より始めから目下の社員なら社長のワンマン経営を受入れられます。
しかしそこに後から入ってきた息子や娘がトップダウンをやろうとしても人は動きません。

そして冒頭の話に戻ってきますが、社長である親は恐らく多くの場合仕事を人に任せるのは苦手です。
だから、後継者のあなたはどうしていいか迷ってしまう。
そして後継者のあなたも、そんなお手本を見て育つから、人に仕事を任せるのは苦手になりがちです。
大事なのは、親である社長とは違ったお手本を探すことでしょう。

簡単に言ってしまうと、人に仕事を任せるという事は、その人の失敗も含めて受け入れるという事です。
失敗したからと言って怒鳴り散らすのではなく、失敗したらその責任は自分がとるという覚悟を作るのが先決です。
その気持ちを持たずして社員を使おうとすると、社員とはお金だけの関係になってしまいます。
結果、何か不満があるとき、社員は「給料が安すぎる」などという言葉になって出てきたりします。
社員が給料の安さを強調するときは、社員との絆が持てていない合図と考えたほうがいいでしょう。

後継者は、部下が失敗しても笑って責任をとれるくらいの度量が必要になります。
これを教えてくれる人が社内にもなかなかいない。
だからここでお伝えします。
部下のいいところも、そうでないところも含めて受け入れるという覚悟をする。
たぶん、そこが難しいことだと思いますので、意識してみてください。

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