後継者が親を大切にする気持ちを取り戻したら起こった事

中小企業の事業承継では、けっこうな確率で親子の確執が起こります。
私も親に対して随分つい対応をしていた時期があったのは否定できない事実です。
そうなるのはよくわかる話で、親は頑固で話を聞かないし、後継者は自分と会社の未来を背負っているから会社を変えていかなければならない。
お互いの立場の中で自己主張をしていくと、結局主張がぶつかり、苦い思いをしがちです。

そんな時に、「親を敬え」なんて言われても、ちょっと素直には聞けない話です。
また、表面的には「親を尊敬している」という人は多いのですが、それはただの枕詞で本当はまったく尊敬なんてしていないという事も多い気がします。
私たちと親の関係、どう考えていけばいいのでしょうか。

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実は、今あるコミュニティで勉強しています。
そこでの親子観は、「親は大事にすべし」という事につきます。
ただ、親がスゴイから尊敬しろとか言うのではないのです。
そのコミュニティで考えられているのは、「自分が生まれた本となったのだから大事にすべき」というのです。

なるほど、と思いました。
きっと、親との関係が壊滅的に悪い人もいると思います。
また、一人の人間として親を見たとき、けっこう、親は欠陥だらけという事もきっとあるでしょう。
私たちは近くにいる分、その欠陥が良く見えるのです。
さらにいうと、自分と同じ欠陥を持っているから良く見えるという部分もあるのですが……

その人間性や人柄はいったん脇に置いておいて、それでも自分を生んでくれた親であり、今の年齢まで生きてきたという事は親がいたからではないかと思います。
だから、ひとまずはその部分の感謝を感じて、可能であれば本人に伝えられるといいんじゃないかと思います。
そんなバカバカしいこと……と思われるかもしれませんが、ちょっと待ってください。

まず人は、相手のマネをしようとする、ミラーニューロンという神経細胞があります。
これは主に相手の手の動きをマネするという理解がなされていますが、ちょっと拡大解釈すると動作をマネすることで、感情も再現されることがあることから、相手の感情を自分にコピーする効果があったりもするような気がします。(これはあくまで私見ですが)
そういった科学的なエビデンスがなくとも、こちらが態度を緩めれば、相手も態度を緩めるし、こちらが態度を硬化すれば、相手も硬化するという事は多くの方が経験済みでしょう。
となると、私たちが親である先代に対して冷たい態度で臨むなら、逆のパターンだってアリなわけです。

実際にある後継者は、先代とは対決姿勢を持ちつつ、自分を生んでくれた感謝を自分の誕生日に述べたそうです。
それだけで親子の関係は大きく変化し、事業についても好転しだしたと言います。
親に感謝したら事業が好転するというのもつながりがなさそうな話ですが、あるベテラン経営者はこんな風におっしゃっていました。
「経営は、複雑系だからね・・・」
どういうことかというと、何かをすればどういう結果が出るというシンプルな物事が「単純系」
しかし、風が吹けば桶屋が儲かるてきな、風が吹くのと桶屋という何の関係もなさそうなものがつながるのが経営を複雑系を呼ぶゆえんなのだそうです。

このお話、信じるか信じないかはあなた次第ですが、もし「そんなこともあるかもな」と思われたなら、是非一度親への感謝を実践として、毎日やってみてはいかがでしょう。

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