後継者の本当の役割

世の中には規制の厳しい産業がいくつかあります。
たとえば、医療の世界はまさにそんな感じですね。
経営を成り立たせるには、保険診療の点数を意識せざるを得ない。
おのずと、保険制度に縛られた経営しかできなくなります。
しかし、それが患者さんのためになるのか。
そんな疑問を抱かれている方も多いのではないでしょうか。

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こんにちは。
中小企業二代目サポーター田村薫です。

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医療の世界は保険制度で実際の治療が左右されるそうです。
よく言われる「長くは入院させられない」というのも、保険制度上のお話。
長期入院を容認すると、病院経営が成り立たない現状があります。
ある医師はこうおっしゃいます。
今の医療保険制度の範囲で病院経営を成り立たせるには、
必要以上の治療をしたり、投薬をしたりせざるを得ないことがある。

これを変えたいという医師はたくさんいらっしゃるようです。
本当に必要な治療だけどすべきだ、と。
しかし、さまざまな利権があったり、国の制度であるということから決して簡単にはいきません。

おかしな話ではありますが、本当の意味で、患者に最適な治療を行う。
こういったことが難しくなることが時折あるようです。
国内標準の治療を決め、そこから外れないことで制度を維持している以上必ず起こる問題です。

 

さて、こういった制度の中で仕事をしている範囲においては、当たり前ですが制度から外れたことはできません。
そこに限界があります。
結果、差別化もしにくくなり、厳しい表現をするなら制度の言いなりで仕事をせざるを得なくなります。

これを破る方法はシンプルです。
この制度の外で仕事をすることです。
最もわかりやすい方法は、保険診療を一切やめてしまう、という方法でしょう。
おそらく、病気の種類によりますが、これでも実績があれば患者さんは吸い寄せられるように全国からやってきます。
もちろん簡単なことでないことは、よくわかっています。

それはさすがに極端だ・・・
ということであれば、自然療法などの治療法をうまく絡めることも検討できそうです。
医師免許を得た人は、こういった治療法に対して懐疑的(というか見下す)傾向があるようです。
また、保険診療とそうでないものをごちゃまぜにするというのは、医療の世界ではご法度。
ですからこれらの両立は、非常に難しいと思われます。

ただ、今後10年、20年を見たときに、おそらく日本の医療保険は今の制度を維持するのが難しい。
となると、そこに頼らない病院・医院経営を考えていくことは、ご自身にとっても日本にとっても大事なことだと思います。
簡単なことだとは思いませんが、こういったモデルを完成させれば、同じ志を持つ医師たちにそれを伝授すればいい。
そんなところへのチャレンジをするのも、一生をかける仕事としてのだいご味はありそうです。

ときおり、こんな組み合わせがあるのです。
後継者は医師、親は人間の自己治癒力を高める方法を広める方。
近代西洋医学と、古来から伝わる健康法。
普通では相いれないものが、親子だから融合させることができる可能性もあります。
彼はそんな役割を持っているのかもしれません。

 

医療の世界のみならず、今のさまざまなサービスはある意味において不便です。
たとえば、頭痛に悩んでいるとします。
脳神経外科にいって異常がなければ、整体師にかかったり、心療内科にかかったり。
あちこちたらいまわしで、結局収まらず薬屋さんで頭痛薬を買ってその場をしのぐ。
こんなことは日常的に経験されている方が多いと思います。

これを統合してもらえたら、患者さんはずいぶん楽ですね。
症状別に見てもらえる総合医療相談施設があるとすると、結構人が並ぶのではないでしょうか。
多くの産業で、今までは専門分野や知識ごとに細分化されてきました。
しかしこれから、顧客や患者の訴え(症状や解決したい困りごと)ごとの分類に再編されていく方向に行くように思います。
そんな時、医師とそれ以外という垣根を飛び越えられる人はかなり重要なのだと思います。

違った専門分野を持つ親子が、新しい事業分野を作り出すとしたら、とてもワクワク(ゾクゾク?)しちゃうのは私だけでしょうか?

事業承継は守ることがその役割ではありません。
親の経験と、この経験を統合し、新たなものを生み出す。
それこそが、今求められる事業承継なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

 

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