親子の事業承継における後継者の精神的自立度を測る16の質問

強いリーダーの元では次のリーダーは育ちにくいものです。
なぜなら、強いリーダーは部下の服従を求めがちだからです。誰かの意見に服従していた人がそこから自分の意見を主張するにはそれなりの精神的苦難があったりします。
親子という関係の中で、子はそれを生まれてからずっと続けている状態です。反抗期に思い切って親に反抗するわけですが、この時に健全に自立した自我を獲得できない場合は次の機会はなかなか訪れません。
一般的にはその後親子は一定の距離をとる事になるのですが、親子で事業承継をする場合、大人になっても親子が同じ場で今度は立場を逆にするというゴールを目指すわけです。
これだけ状況をお話しするだけで、メンタル上の難しさはご理解いただけると思うのですが、現実はかなり難易度が高いと思います。

深い話をすると、真の意味での親子関係が完成すると事業承継は非常にスムーズにいくと思われるのですが、そのことに気付く人は意外と少ないようです。
今回はそんな部分について考えてみたいと思います。

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後継者の精神的自立度を測る16の質問

「毒になる親」

「毒親」という言葉をご存知でしょうか?あまりに強い言葉なの書くのもはばかられる印象さえあります。この言葉は、心理学者のスーザン・フォワードが使った言葉で、「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」という意味で使われました。具体的には、ひどい状況として子供に暴力をふるったりネグレクトするような親を言います。そこまでいかない場合でも、過干渉といったケースもあります。さすがに毒親というのは言葉としての印象が強すぎるので、私たちのケースに適用するのははばかられますが、親子経営の中で関係が上手くいかない場合、親の過干渉があるケースは比較的多いと思われます。事業承継にそんな親子関係が影響するの?ビジネスなのに?と思われる方もいるかもしれませんが、所詮人間のやることで、人間関係が圧倒的ウェイトを占めるのが普通です。

また、毒親などという病的な関係性ではないという主張もあるかと思いますが、それはきっと正しいと思うのですが極端な例を知ることで、それを少しマイルドにすることで自分の状態を把握できるという考え方をとりたいともっています。経営者の親が毒親というつもりはありませんので、予めご了承ください。

「親との関係における私の行動パターン」

前出のスーザン・フォワードの著書『毒になる親 完全版』では、親との関係における私の行動パターンというものが示されています。まずはざっと目を通してみてください。

服従のパターン

1.私は自分がどう感じているかに関わりなく親の言うことに従うことがよくある。
2.私は自分が本当はどう考えているかを親に言わないことがよくある。
3.私は自分が本当はどう感じているかを親に言わないことがよくある。
4.私は親と上手くいっていない時でも上手くいっているように振る舞うことがよくある。
5.私は親と一緒の時には表面的に合わせているだけで、”ニセ物”になっていることがよくある。
6.私は親との関係において、自分の自由な意思ではなく後ろめたさや恐れから行動していることがよくある
7.私は親を変えようと一生懸命努力している。
8.私は親に私の考えを理解させようと一生懸命努力している。
9.私は親と衝突した時に、自分の方から和解しようとすることがよくある。
10.私は親を喜ばせるために、苦痛に満ちた犠牲を自分に強いることがよくある。
11.家の秘密を守るのは私の役目である。

反逆のパターン

12.私は自分が正しいことを示すためにいつも親と口論する。
13.私は自分には自分の考えがある事を示すために、いつも親が気に入らないとわかっていることをする。
14.私は親が私をコントロールできないことを示すために大声でわめいたり毒づいたりする。
15.私は親に暴力を振るわないよう自分を抑えなければならないことがよくある。
16.私のガマンはもう限界を超え、親とは縁を切った。

これらの行動パターンのうち、二つ以上が当てはまる人は、未だに親のことが人生の大きな問題となっている、とスーザン・フォワードは言います。

親を変えようとする後継者

かつての私がたどった道

先述の16項目において、私がたどった道をご紹介したいと思います。
まず私が親の会社を継ごうとしたキッカケそのものが、10.の親を喜ばせるための行動です。そして、親を変えようとし(7)、親に自分を理解させようとし(8)、自分の正しさを示そうとしたりもしました(12)。
一時期は親と縁を切るくらい疎遠になり(16)もう関係はボロボロ。そんな経験をしてきました。

じゃあこれがなぜ「自立できない」証かというと、私なりの解釈は「親の価値観が中心にある」ということなのではないでしょうか。
確かに会社経営において、親が変わってくれなければ自分のやり方を徹底できないという現実的な悩みはあろうかと思います。しかしそれは本来は、誰かを変えて自分がリーダーシップを握るというより、自分の力でリーダーシップを勝ち取るものだと思います。親への働きかけではなく、従業員への働きかけを行うことで、リーダーとして認められなければ意味がないことなのです。

大事なことなのでもう一度言います。
親に認められてリーダーになるのではなく、従業員に認められなければリーダーとして活躍することなど叶いません。
ならば、親を変えることよりも、自分と従業員の関係をつくることが重要なのではないでしょうか。

心のつぶやき

あらためて内省してみたときに、「親が…」「先代が…」という主語を多くつぶやいていないでしょうか。
それはあくまで、親の価値観に則って生きているということです。
だから大事なのはそこからの自立ではないかと思います。
社内で起こっている様々な問題は、自信が自立することで解決に向かう可能性はけっこうあるのではないでしょうか。
自分の人生です。
親の価値観で生きるのはそろそろ卒業してみてはいかがでしょうか。
きっとそこには明るい未来があるのではないかと思います。

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