先日ある親の会社を継ぐ後継者の方とお話をしていたときに感じたことがあります。
後継者の方って、そう言えばけっこう友達が少ないかも……と。
もともと私は友達が少ないほうだったので、私特有の状況かな?と思ったりしたのですが、わりと印象として友達が少ない人多いな、と。
その理由と対処法について考えて見ました。
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基本的に、親が商売をしている家庭に生まれた後継者は、けっこういい人が多いです。
そこそこ人当たりが良い人が多いのですが、なぜか自分の悩みを吐露するような友人は少ない。
たとえば、学生時代からの友人には、たいていの後継者が「今の自分の悩みを相談する」ということは行わないといいます。
たまに飲んだりもするけど、昔話で盛り上がるくらいで、本質的な自信の気持ちを伝えるシーンは少ないようです。
なぜかというと、理解されないことが予想できるからだと思います。
大抵の人はサラリーマンになっていて、彼らはサラリーマンの辛さは知っているけど、彼らから見た家業を継ぐ私たちは羨望の対象。
家業を継ぐなんて、(楽で)いいよな、と思われているような気がするので、彼らに何かを相談する気にはなれないでしょう。
ましてや、会社の部分を見てその部分最適をゴールとする彼らと、何でも屋である中小企業の経営者とでは見ている視点がまったく違います。
つまり、話がかみ合わないのです。となると、次第に関係は薄くなっていくのかもしれません。
じゃあ、社内に相談者はいるのでしょうか。
上司たる親とは、むしろ普通の社員さんよりコミュニケーションがとりにくい状態かもしれません。
従業員と、経営者ファミリーには、なんだかんだ言って壁のようなものがあったりもしますので、経営者ファミリーの悩みを外に出すわけにもいかないという思いもあろうかと思います。
となると、会社で相談できる人はいないと思います。
さらに、配偶者や子供を持ったりしていたとき、配偶者に相談できるか?というとこれもちょっと違う気がします。
そもそも親と何かしら意思疎通がうまくできていない人の場合、配偶者との関係もどこかいびつさがある場合も多いようです。
そんなこんなで、後継者というのは事業承継のなかにおいて、相談先がまったくない状態になります。
社外のコンサルタントといった人に相談するケースもあるかとは思いますが、彼らはそこはあまりお金にならない部分なので、真剣に話を聞いてくれる人が果たしてどれくらいいるでしょうか。
一つ、希望の光があるとすれば、経営者団体や異業種交流会に顔を出してみることです。
ただこれは、先代が積極的にやってることもあり、後継者は(特に若い時期は)社内の枠組みから外に出る機会がない状態ではないかと思います。
だからあるいは、そういった団体への加入を検討するのがもっとも近道かもしれません。
団体ごとの個性はありますが、たいていはオブザーバー参加の制度があるので雰囲気を見ながら考えられたら良いかと思います。
さて、こういった行き場のない後継者のために、私は後継者ONLINE倶楽部というものを立ち上げました。
よかったら、一つの居場所としてご検討いただければ幸いです。
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