不安という感情はなかなかに厄介です。
不安というのはおそらく、何かうまくいかないことや、つらいこと、きついことがやってくるかもしれない、というまだ怒ってないことに対する感情です。
この「不安」という感情に、多くの跡継ぎ・後継者・二代目社長は悩まされているようです。
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不安という感情は、その物事が起こってしまうか、もう起こらないと明確になった時点で消える感情です。
この感情は例えば、親の会社を継ぐ力が自分にあるかわからない、とか、何も知らない状態で自分が告げる自信がないとか、そういったものであるということをよく相談を受けます。
その不安も、いざ事業承継が行われ、先代が仕事場での影響力を消してしまうと一瞬で消えてしまいます。
そして代わりに現れるのは、経営する苦痛やプレッシャーかもしれませんし、意外と感じられる楽しみなのかもしれません。それは人によって様々でしょうが、不安は、不安を掻き立てている元に飛び込んだ瞬間に消え、別の感情に変わります。
先日たまたまがんを克服された方のお話を伺いました。
その方は、がんの疑いが見られ、検査し、入院が決まり、手術の当日の朝、不安は消えたそうです。
がんではあるけど手術を決めて、準備して、今ここにいる以上、もはや不安というよりは覚悟があると。どんな結果も受け入れよう、と腹を決めた瞬間、不安は霧散したといいます。
そんな命を懸けるような大それた話となるとなかなかに大ごとですが、私たちも日常的にいろんな
不安→覚悟→平安
という段階を経験していると思います。
たとえば、妻に誕生日に買ってくれた高価なシャツを、鼻血で汚してしまったとしましょう。なかなかそれを言い出せない不安を持っている時間というのはなんとも不快です。けど、意を決して妻に話す時、もう不安は消えているはずです。それは、何を言われても受け入れようという覚悟ができたからではないでしょうか。
もう一つ、あるエピソードをお伝えしたいと思います。私は親知らずの歯が変な形で生えてきていましたが、なかなか治療できずにいました。友人から「痛いぞ…」などと脅しを受けていたからです。それでも意を決して歯医者さんに行くと、ここでは抜けないので、と大学病院を紹介されました。ある開業医の先生いわく、「大学病院なんていくものじゃない」とおっしゃっていたのを思い出し、怖くていけず、それから数年放置しました。時折痛むのを我慢しながらなんとかやり過ごしましたが、ある時に、そのおかしな生え方をした親知らずが別の歯を押して、別の歯が割れてしまいました。もうこうなったらずるずるできません。ネットでよさそうな歯科医を探し行ってみたところ、ほんの15分ほどで抜いていただくことができました。その先生が上手だったのか、抜いた後の腫れもさほどなく、痛みも記憶しているほどのものはありませんでした。10年近く不安をためていたことが、たった15分ですっきり解決できてしまったのです。
さて、事業承継においては、跡継ぎ・後継者・二代目社長の意志だけでその「不安の元」を終わらせることはできません。ただ、私たちはこの間に実は「不安との付き合い方」を学ぶというミッションを習得しているのではないでしょうか。不安という感情が頭の中を覆い始めると、不安が不安を読んでどんどん大きくなってきます。そうすると冷静さを失い、とにかく不安を払しょくするために何かしら行動しなければならないとか、自分の考えを強硬に進めがちです。
しかし会社を経営する中では、様々な不安はあるでしょうし、様々な問題が次々とやってくると思います。そういった時に、「おこることは怒るべきタイミングで起こる」なんていう平常心をもちながら、一つ一つ着実に対処できる経営者に、私たちが成長していくレッスンとも取れなくもないように思います。
そうやって、不安という感情に操られることなく、自分を冷静に保つ(我慢するとか、平静を装うという意味ではありません)訓練を私たちはしているのかもしれません。そんな風に考えると、時々湧き上がる不安もまた、人生のスパイスといえるかもしれませんね。
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