褒めて育てる・・・その前に~後継者がメンバーをまとめるために

後継者がそれなりの地位になって初めにすべきことは?
こう聞かれれば、私は自信をもって答えます。
「社内のメンバーをまとめること」

近年、上司は部下を褒めて育てよ、という考え方がわりとよく聞かれます。
恐怖による強制・支配や、「こうでなければ降格」みたいな脅迫めいたマネジメントよりかは人間的です。
しかし、実は褒めるより大事なことがあるような気がしています。

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子育てもそうですが、社員を育てるのに、褒めて育てようという流れがあります。
誉め言葉の「さ・し・す・せ・そ」なんて言うのを教わったことを覚えています。
ちなみに「さ」は「さすが」、「し」は「知らなかった」、「す」は「すばらしい」、「せ」は「センスいい(私は「先輩」と習いました)」、「そ」は「尊敬します」だったと記憶しています。
確かにこれは一定の効果はあると思うのですが、場合によっては逆効果となることがあります。

 

こんな例がわかりやすいかもしれません。
私が褒められる立場だとすると、相手のほうが圧倒的に上手にできるのに、そんな相手から「尊敬するなぁ」なんて言われたら、時として「バカにされてる?」なんて疑問がわくことがあります。
また、これは相手を評価する言葉だけに、「上から目線」と感じられたりすることもあるようです。

一方で、意外とコミュニケーションが濃密なチームというのは、お互いを褒めあうだけでなく間違いは間違いである、ときちんと指摘しあえる文化があるようです。
先日ある企業の社長のインタビュー音声を聞いていたのですが、こんなことをおっしゃってました。

「君、最近頭打ちじゃない?もうちょっとチャレンジしなきゃ」

なんて話を当たり前にできる社風があるそうです。
もちろん、指摘された側も、それをしっかり受け止め、自分のふるまいに活かす文化があるようです。

普通に考えれば、褒めあうだけの組織だと、傷の舐めあいのリスクもあるのでやはり一定程度の厳しさも必要なのだと思います。

残念ながら私はそこまでの組織を作ったことがありません。
そういう意味では、私自身も組織も、もう一段のブレイクスルーが必要だなと思っています。
ただその手前のところで、社員がそれなりに組織の一員として帰属意識をもつ方法は何となく理解しているつもりです。
それは、社員一人一人が、自分は受け入れられている、という状況を作る事だと思っています。

そしてその方法はシンプルで、ちゃんと社員の話を聞く、ということです。
人前で話をする機会がある人は、こんなシーンに出合うことはないでしょうか。
目の前にいる人が、自分のことをみて、うなずきながら聞いてくれている。
たったそれだけで、すっと肩の力が抜けて、適度な緊張感は保ちつつ、話したいことをしっかり話すことができた、という状況です。

あなたの話をちゃんと聞いていますよ、
あなたのことをちゃんと受け入れていますよ、
あなたは大事な人ですよ。
そんなメッセージが相手に届く「聴き方」を徹底できれば、かなり変化が実感できると思います。

ちなみに、ジョン・F・ケネディは、最高の聴き上手だと言われているそうです。

余談ですが、褒め上手と、聴き上手はモテるとききます。
しかし、褒めるのはけっこう難しいものです。
同じ誉め言葉を受け続けている人はそれにうんざりしていたり、嫌悪感を感じたりもします。
また、他人から見たチャームポイントも、本人はコンプレックスに思っていることも結構あるようです。
だから時として「やらかす」リスクがけっこうある気がします。

しかし、聴くだけなら失敗のリスクは低い。
褒める前に、聴くことを徹底してみてください。
そうすると関係は、目に見える変化があると思います。

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