仕事を楽しむという感覚を後継者・二代目社長は取り戻そう

たまたまこんな本を読んでいました。

ぜんぶ、すてれば』中野 善壽(著)

本書の著者は、伊勢丹・鈴屋・台湾企業で異例の実績を残し、寺田倉庫の改革を進めた方だそうです。
非常に個性的な方のようですが、次々と大きな成果を出す著者は実はとても仕事を楽しんでおられるようなのです。
私たち後継者・二代目社長がもつ焦燥感というのがなく自然体なんだけど、一生懸命。
その姿勢に心打たれたのです。

 

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私は親の会社を継ぐという形で親の創業した会社に入社し、今代表をしている後継者・二代目社長です。
こういう立場でいると、入社以来ずっと感じていたのは、自分の方にかかった責任。とても重いものがあったように思います。
会社を伸ばさなければならない。
会社を潰してはならない。
良い会社にしなければならない。
いろんな思いが私の中にはあって、そのプレッシャーがある一方で、自分で考えて何か変化を起こそうとすると親や周囲の社員との摩擦や衝突を経験する日々を送ってきたように思います。
元々はそれなりに前向きにこの進路を選んだつもりでしたが、だんだんと眼は光を失い、希望も見失い、やらされ間にあふれる日々を送り始めたのが入社数年たったころだったかと思います。
10年もたつころには、仕事は義務であり、生活の糧であり、仕方なくやるものになっており、専務や社長という重要なポジションを与えられたにもかかわらず、週末が待ち遠しい日々を送っていました。
経営者が仕事に喜びを見いだせず、会社に行かずに済む休日を待ち望む姿を自分で見たとき、自分の事がなんともみじめに見えたのを記憶しています。

そんな楽しみのない日々を送っていた私ですが、当時の私が本書を読んだらどんな感想を持つだろう?とちょっとした好奇心が湧きました。
なぜなら、本書の著者は根っからの自由人。海外の言葉も通じない地にカバン一つで降り立ち、出会った人々と関係を築き、自分の居場所を作る。私にはできない芸当だと感じました。
しかし、氏の仕事の姿勢を垣間見るシーンがいくつかあるのですが、何かをやるときに「誰もやっていないことをやろう」「成功確率の高さで物事を測るのではなく、楽しめるかどうかでやり方を選ぶ」という姿勢に驚きを禁じ得なかったのです。

これは寺田倉庫という会社改革を請け負った際、その会社やサービスをアピールしようということで、プレスリリースを打つという話になったそうです。しかし、当の著者は消極的です。「自慢話をマスコミに話すのも気が進まないので、ほどほどにしておこう」なんて言う決断を下します。広報の基本を外した決断に、当然広報担当のリーダーは疑問をいだきます。逆に著者から提案があったのは、海外からプレスを招き、会社周辺地域を存分に楽しんでもらおう、と計画。経費を会社もちで海外プレスを招待しました。こういったプロモ―ションも一般的に良くあるパターンですが、普通はその時のことを記事にすることを条件に渡航費などを持つというもののようです。しかし彼は、そんな約束は取り付けず、記事にしなくてもいいという前提でプレスを招いたそうです。結果は、プレスは非常に好意的な記事を書いてくれ、その話が噂になり、多くの国内プレスからも取材の依頼が引きも切らずにあったとか。

これなんかも失敗したら大変な話なんですが、失敗を恐れず、迷ったら「楽しいほうを選ぼう」という氏の考え方がよくわかるエピソードではないかと思います。人と違うことをやる、楽しいほうを選ぶ。口で言うほど実際にやるのは大変だと思うのですが、それを貫いているからこそこの方はきっと人生に充実感を感じているのではないかと思います。

私たち後継者・二代目社長は、きっと逆のパターンが多いのではないでしょうか。
楽しい選択肢はむしろ悪で、できるだけかたい方法、失敗が少ない方法を選びがち。そうすると結局毎日がつまらなくなり、仕事がつまらなくなり、人生がつまらなくなるのかもしれません。
そして案外、「正攻法」というのは失敗が少ない分、成果も限定的である可能性も結構あるのではないかと思います。なぜなら差別化ができないからです。そういったことをコツコツ積み上げていくのももちろん一つのやり方なのですが、それを詰まらないと感じるなら、ちょっと違った方針を打ち出すのもアリかもしれません。

後継者・二代目社長が会社がつまらないと感じているとしたら、実はつまらない選択をしているからなのかもしれない。
そんな事を感じた一冊でした。
この方の自然体すぎる生き方と同じ生き方をしようとは言いませんが、楽しい仕事を選択する、という選択肢を本書の中から見出す方もいらっしゃるような気がします。
よかったらご一読賜ればと思います。

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