後継者

親の会社を継がないのは親不孝?

ある人は、親の会社を継がずサラリーマンになってなど、ずっと思い悩んでいました。
挙句の果てに、自分は何のために生まれてきたんだろう?とか、結構重い感じで悩んでいるようです。
たぶん私も、物心ついたころには、親の会社を継がないのは親不孝なんだろうなぁ、なんて思っていたような記憶がほのかにあります。

親の会社を継がないことが「親不孝」であり、「迷惑をかける」行為だと考える人は意外と多いように思います。
それって、悲しい話だと思います。

 

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まずは私の考えをお伝えします。
親の会社を継ぐのがイヤならば、継がなければいいと思います。また、踏ん切りがつかないなら、他の仕事でもなんでもしながらその気になれば継げばいいと思いますし、そうでなければ継がなければいいでしょう。家の人が商売していて、そういった環境で育ったということは、自分にとって何かしら意味のある事だと思います。そこからたとえば、「親のやっている仕事は大変だから避けよう」とか「親と一緒に働くなんて」ということを学んだなら、それはそれで価値かる事だと思います。また逆に、そういった商売人である親を見て、商売の価値とか楽しさを感じ取ったならそれもそういう環境で育った意味と言えるでしょう。どっちに転んだとしても、そこから何かを受け取ったということはそれで十分価値ある経験だと思います。

なのに、なぜ、親の会社を継がなければ親不孝となるのでしょうか。本来親というものは、自分の子どもの幸せを願うものだと思います。そんな親が、子供が自分の幸せをつかもうとして行った選択を「親不孝」というならあんまりな話ではないでしょうか。時に親の会社を継がない事を「親に迷惑をかけている」という人もいますが、これは私は賛成できません。自分の道を進もうと自分で決めた子供を迷惑扱いする親がいるとしたら、それってどうかと思います。親子であっても、親も子も自分の考える道を自分の足で進んでいくのが健全じゃないかと思います。

少しシンプルに考えてみましょう。
親は、子供が自分の会社を継いでくれると期待しています。
子供はその期待に沿うか、沿わないかという選択肢があります。
親の期待に沿う、という選択をしたときに誰が喜ぶかというと、親です。
そして親が喜ぶから、子供もなんだかうれしくなります。

つまり、この話の中心には「親」がいます。
確かに親孝行っぽく見えます。

今度は、子供として親の期待に沿わないという選択をしたとします。
親はもしかしたら悲しんだり、残念がったりするかもしれません。
誰がうれしいかというと、子供自身です。
色々と感情のるつぼの中でしんどい思いもするかもしれませんが、そこから解き放たれて自分の道を歩み出すとき、一定の爽快感を感じるでしょう。

この反応を見ていくと、前者は「親が喜ぶからうれしい」なんですが、後者は「自分で決められてうれしい」なんです。
それをもう少し深堀していくと、後者は「自立してる感じ」を喜んでいるんじゃないでしょうか。
これが親離れの感覚だと思います。
逆に言うと前者の選択は、自分の内面そのものというよりも親の顔色を窺っていて、その親の感情に自分の感情が依存している感覚がありそうです。親が喜ぶから自分も喜ぶって、なんだかちょっと子供っぽい。ある意味、感情的に自立していない自分がいるわけですが、それに気づかないように、「親不孝」とかいう言葉を上塗りすることで自立というちょっと怖い場所へ飛び出すことを自分で押しとどめているのかもしれません。

親を大事にすることは大事なことだと思います。
しかし、それと自分の人生における選択は別物ではないかと思うのです。
だから親の意向にそぐわない選択をする勇気も、時には必要なのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

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