事業承継における後継者の役割の一つとして、事業を変革しなければならない、と言われています。
私も基本的にはこの考えに賛成です。
とはいえ、です。
そうそう簡単に事業を新しく生まれ変わらせるなんてこと、出来そうにないようにも見えます。
そんなとき、参考にしたい一つの考え方があります。
それが「すでに起こった未来」に対応する、という事です。
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何か新しい事を始めよう。
新規事業を立ち上げよう。
会社の収益構造を変えよう。
後継者としては、今のままでは沈みゆく会社を変革するために、様々な事を考えている事でしょう。
そうは言っても、なかなかいいアイデアは出ないことが多い。
後継者ひとりで考えてもなかなか出てこないので社員に聞いてみる。
しかし、社員は、シーーン。
一向に方向性さえ見えない社内改革に後継者はイライラ。
そんなことはありませんでしょうか。
こういったときの思考のヒントとして、以前にこんな記事を書いたことがありました。
平面視点に高さを加えると生まれるもの~後継者にお勧めの立体思考
注目を浴びる企業が「なに」を提供しているか? 二世経営者に学んでいただきたい、立体思考から導く企業の方向性
さて、また違った視点として、こちらはかの有名なP・F・ドラッカー氏がこんなヒントをくれています。
それは、
すでに起こった未来に対応する
というものです。
少し具体的に見ていきましょう。
最もわかりやすいのが、人口構成の変化でしょう。
25年以上前から、今のような少子高齢化は予想されていました。
これはまさに「すでに起こった未来」です。
20歳代が少なくなることは、20年前の出生率を見れば明らかなわけです。
こういった、未来を確定する情報がすでに起こっている状態を、”すでに起こった未来”と呼んでいます。
既に変化は起こっているのに、変化はまだ出ていない。
そういった分野に着眼点を持つのが一つの方法だと言われています。
すでに起こった未来として挙げられているのは、
①人口構造の変化
前述のとおりです。
②新しい知識
すでに知識として世に存在するのに、未だそれが社会の中で十分活用されていない事例
また、別のジャンルで応用されていない活用事例
③他の産業、他の国、他の市場で起こっている変化
特に情報としては最も取りやすいのが、他の産業や市場での変化でしょう。
例えば、別の業界で通信販売が隆盛を極めているに、自分たちの商品ではまだ成功事例がないものなど。
④産業構造の変化
わかりやすい例で言えば、紙でしか届けられなかった情報が、ネットで届けられるようになったといった変化。
⑤企業内部で起こっている変化
新規事業進出や、一部撤退、社内の働き方の改革や、近年では副業といったムーブメントなど。
こういった変化は、現実の変化のスピードに、そこに必要なサービスの変化が追い付かないことが多くあります。
そこに上手く参入することで、圧倒的な地位を確保することも可能となるでしょう。
私が特にお勧めするのは、③です。
他の業界ですでに当たり前になっている事が、自分たちの業界では誰もやる人がいないことが結構あるものです。
もちろんそこには、様々な障害があるからなのでしょう。
しかし、
「普通、無理だよね。」
で終わってしまっていては、業界とともに会社は沈んでいきます。
そこを
「できるとすれば、どうすればいいか?」
という考え方で、新たな道を探ってみてはいかがでしょうか。
私自身、家業での奮闘記を包み隠さずのせております。
良ければこちらも見てみてください。
後継者が会社を変化させる全過程1【社内会議リアルタイム実況】
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