私は1968年(昭和43年)生まれです。
世代的に、日本が華やかな発展を遂げた時代に生まれ、「24時間働けますか?」というキャッチフレーズが脚光を浴びていた時代に社会に出ました。
とにかく量的な発展が善とされた時代で、モラルよりかは競争に勝つことが重視されていたように思います。
そして核家族化が進み、個人のプライバシーが重視されていく時代となっていきました。
ちょうど受験戦争なんて言う言葉も言われだしたり、何かと私たち世代は競争にさらされたように思います。
勝つか負けるか。
そんな価値観の中で生きてきたわけです。
しかし、世界はそこから変化を始めています。
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昭和という時代を一言で表すなら、私的には、「独りよがり」な時代だったように思います。
自分のために稼ぎ、自分のために使う(というか生活を向上させる)。
そのためにはある程度のモラルダウンは仕方がないというか、たぶん優先順位が低かったのではないかと思います。
だから、数々の公害事件が起こりました。
今ならびっくりする話ですが、毒性のある工場排水を何の処理もせず川に流すのです。
問題になって当たり前だと思うのですが、昭和の時代はそれをそこそこ大きな企業が平気な顔をしてやっていたわけです。
中国を非難する中高年の人は多いですが、そういう人は若いころ中国のようなことをやってきているわけです。
そんな時代ですから、どちらかというと公共性というのは実は優先順位が低かったわけです。
企業も個人も、まずは自分たちの懐を満たすことで精いっぱいだったのではないかと思います。
何しろ日本は貧しかったわけですから、まずは豊かとはいえないまでもそれなりに安定的な暮らしを人は求めてきたのでしょう。
この時の価値観は、産み出した富はまずは自分で消費しようというところではなかったかと思うのです。
三種の神器だけでなく、どんどん自分の過程に、会社にため込むことを一生懸命やった時代です。
だから個人も会社も豊かになっていったと思います。
それがエスカレートすると、だんだんと人は富を独占することに意味を見出しにくくなってきたように思います。
例えば自動車がいい例だと思います。
一昔前、自動車は、持っているだけでステイタスでした。
便利な移動手段という意味なら、タクシーを使っているほうが余程経済的なのですが、あえて自動車を所有しました。
その欲求はどんどん大きくなり、かつては「いつかはクラウン」と言われるようになり、今や輸入車が下手をすれば国産車より多い駐車場さえ見かけます。
それは移動手段としての機能は確かに大事ですが、それ以上にステイタスを表現するツールとして重視されたのです。
最近の若い人は車を欲しいとは言わない傾向があるといいます。
それは、だんだんとそういった富をひけらかそうとする気持ちが減少しているからなのかもしれません。
こういった、ステイタスをひけらかしたくなるという思いは、「自己重要感」という思いと深くつながっていると思われます。
これを刺激するために、かつては車などの物質的なものが有効だったわけですが、近年はだんだんと物でのアピールが利かなくなってきているのかもしれません。
物質的な富がだんだんと意識の中での優先順位が落ちてきている可能性が高いと思います。
さて、このような変化がもし本当に怒っているとしたら、古い価値観に合わせたシステムは刷新を余儀なくされます。
会社の戦略は今までは他者を出し抜くために考えられてきましたが、方向感は少し変わってくるかもしれません。他者等協働してその業界や業種を発展させるとか、そもそも社会のために働くという意味で協業するとか、そんな事が当たり前の価値観になるような気もしてきます。
こういった変化の時期に後継者が、自分の考えを持つことなく「過去の価値観」を引きずり続けるというのは少し厄介かもしれません。
少なくとも、違った価値観がある、ということは知っておく必要があります。
そのために必要なのは、会社の中という小さな世界を出て見聞を広めること。
そして業界という世界もまたいったん外に出て司会を広げることも必要です。
私たちはより広い世界を見たうえで、今の会社をどうするか?という支店に戻ってくる必要があるのではないかとおもうのです。
今のみなさんの価値観。
古くなってはいませんか?
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