跡継ぎに綿密な計画はいらない?

スタンフォーフォード大学 教育学・心理学教授のジョン・クランボルツはこんな調査結果を提示しています。

米国のビジネスマン数百人を対象に調査を行い、結果的に成功した人たちのキャリア形成にキッカケは、80%が「偶然」であるということをあきらかにしました。

ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式(山口周)

つまり、「たまたま」上手くいったのだというのです。
ただし、それは何の戦略を持っていないという事ではない、という事です。

 

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山口周さんの著書、『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』はとても面白い本なので、跡継ぎの方々に限らず読んでいただきたいと思う一冊です。
ただここで、成功はあくまで偶然でありるといいます。
そこから導き出されるのは、

中長期的なゴールを設定して頑張るのはむしろ危険であり、努力はむしろ「いい偶然」を招き寄せるための計画と習慣にこそ向けられるべき

だと言います。

 

私たち後継者のたちばで考えると、無意識のうちに

「親の会社をつぶすことなく、それなりに発展させること」というゴールを設定しているのではないでしょうか。
これはすなわち、可能性を制限していることになり、予期できないことへの恐怖や不安も生み出します。
偶発性を抑え込もうとしてしまうことで、やたらと肩に力が入ってしまうという事にもつながりがちです。

こういった、ゴールを設定して、綿密な計画を立てて実行したとしましょう。
これ、ゴールはそれ以上にはなりにくいでしょう。
親の会社をつぶさないし、発展させるのはいいとしましょう。
けど、それって楽しくて、ワクワクすることでしょうか?
人生をかけてやりたいことでしょうか?

たぶん、私たちが生きる目的って、その先にあるんじゃないかと思うんです。
会社を発展させて、どんな世の中にしたいとか、
どんな風に社会に感謝されるような存在になるとか、
世界をどんな風に変えていくとか、
というところじゃないでしょうか。

無難に引き継いで、無難に大きくするって、ちょっと面白みが足りないような気がします。
さらに言うなら、「計画を綿密に作る」ほど、得られる成果は低いという事がある研究から証明されています。

 

ところで、本書では、冒頭のクランボルツによる、「いい偶然」を引き起こすための要件を列挙しています。
成功は偶然やってくる、という前提があるとすれば、その偶然を引き起こすために努力するのが正解だろう、というのがクランボルツの考え方です。

好奇心
自分の専門分野だけでなく、色々な分野に視野を広げ、関心を持つことでキャリアの機会が増える。

粘り強さ
最初はうまくいかなくても粘り強く続けることで、偶然の出来事、出会いが起こり、新たな展開の可能性が増える。

柔軟性
状況は常に変化する。一度決めたことでも状況に応じて柔軟に対応することでチャンスをつかむことができる。

楽観性
意に沿わない異動や逆境なども、自分が成長する機会になるかもしれないとポジティブにとらえることでキャリアを広げられる。

リスクテイク
未知なことへのチャレンジには、失敗や上手くいかないことが起きるのは当たり前。積極的にリスクをとることでチャンスを得られる。

 

想定内の未来を望むのか、
そこを超えた未来を望むのか。
その前提でやるべきことは変わってくるのだと思いますが、
もし後者であるとすれば、やっぱり計画もほどほどに、何か試してみるのがいいのかもしれません。

計画は、計画を実行しながら立てればいいのですから。

 

rawpixelによるPixabayからの画像

 

 

 

 

 

 

 

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