いま、世の中を騒がせている「バカッター」。
twitterなどのSNSを通じて、非道徳的・反社会的な行為がさらされる人のこと、と私は考えています。
彼らを見て、怒るとか、バカにするとか、いろんな反応はあります。
会社で起こった時どうすべきか。
また起こらないようにするにはどうすればいいか。
そんなシミュレーションをしてみるのは、経営者候補としての後継者の練習問題としてはとても役に立つのではないでしょうか。
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バカッターの真実を良くとらえているんじゃないかな、と私が考えているのがこちらの記事です。
くら寿司動画炎上で考える、バイトテロが繰り返されてしまう理由(yahooニュース)
同ニュースでは、『バイトテロが話題になる6つの背景』と題して、以下の6つの考察を示しています。
1.元々、「バカな行為」は目に見えないレベルであった
2.ネット投稿により「バカな行為」が可視化された
3.一部の人は「バカな行為」投稿を友達しか見ないと思い込んでいる
4.一方で「バカな行為」は瞬時に拡散するようになった
5.「バカな行為」を大きく取り上げるメディアも増えた
6.「バカな行為」が話題になると過去のものも遡られるようになった
かなり乱暴に要約すると、「今までも似たようなことはあったけど、その行為が記録され、拡散される仕組みのおかげで大きなニュースになるようになった」ということだと思います。
その過程で、エスカレートすることもあったかもしれませんが。
こういった行為が明るみに出ると、
そこに対する怒りを表現したり、
バカじゃないの、と批判したり、
あきれ返る人はたくさんいます。
しかし、将来会社を経営していく後継者にとっては、明日は我が身の話。
自分ならどうするのか、ここで出てきた企業はどんな対応をとったのか、そんなことを自分の身に置き換えて考えてみる、というのは生きた教材になるんじゃないかと思います。
実際のところはどうかはわかりませんが、マクドナルドでこういった事件が起こらないのはそもそもマネージャークラスより下の従業員の制服には、ポケットがないからという記事を目にしました。
もともとレジのお金を盗まないためなのだそうです。
安い店が多く、待遇が悪いからじゃないか、という考えを表明する方もいました。(個人的にはそうではないと思いますが)
むしろ仕事がつまらないとか、人の気を引きたいとか、そもそも職場への参加意識が希薄(責任を持たされていない)という感情が動機になっている可能性が高いんじゃないかと思います。
そんな事への対処は難しいので、結局は社員を監視するカメラを置くとか、携帯持ち込みを禁止するとかといった対応に流れるのかもしれません。
また、そんな殺伐とした環境で仕事をしたくないという人もいるかもしれません。
社員のモチベーションを下げたり、求人への反応が悪くなる可能性もあるかもしれません。
まあどこまで考えても、絶対的な正解はないと思います。
大企業なら、「ここまでの対処をしています」というアリバイ作りに必死になりますが、中小企業の場合、それほど手間をかけるのが難しいこともあるでしょう。
つまり、大企業の対応が、自分たちの会社のベストな解とは限りません。
そんな時、自分なりの考えをまとめておく、というのはとても大事なのではないかと思います。
一方で、この事件を別の側面から見ると、ビックリする状況を読み取れます。
一個人の発信した情報が、上場企業の株価を動かし、世界を駆け巡ったわけです。
この圧倒的な拡散力の一端でも、まっとうなビジネスで活用することができれば、恐ろしいほどの効果を実感できる可能性もあるかもしれません。
好むと好まざるとにかかわらず、今は隠し事が難しい時代です。
もし、あまり表にならない品質や、商品に対するこだわりがあるなら、上手に発信する方法も考えてみる必要があるかもしれませんね。
SNSは、仕事上の見方にできれば、相当に強力です。
違う面から光を当てると、単なるニュースも自社の戦略会議の前向きなネタとして使える可能性も秘めているわけです。
今のあなたにとってのSNS、遠ざけるべきものか、今だからこそ活用すべきものかも考えてみるといいかもしれませんね。
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