後継者

グレートリセットと才能主義と事業承継

最近、注目を浴びる言葉の一つとして、グレート・リセットという言葉があると思います。
これは、世界経済フォーラム(通称ダボス会議)の2021年のテーマとされています。
このグレート・リセットのコンセプトを発表したクラウス・シュワブ教授は、これからの時代をこう表しています。

「資本主義という表現は適切ではない。金融緩和でマネーがあふれ、資本の意味は薄れた。今や成功を導くのはイノベーションを起こす起業家精神や才能で、才能主義と呼びたい」

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冒頭のコメントを見るだけでも、これからの社会が今までの延長線上にないことは見て取れると思います。
あるいは、そのことをご自身の身で実感をされているかもしれません。

人は移動、集いを制限されています。
そういった流れの中で、家族との時間を取り戻した企業戦士は多いのではないでしょうか。
どこかへ遊びに行くことが重要だった娯楽が、だれとともに時間を過ごすかということにフォーカスされたりもしているでしょう。
仕事中心の生き方から、より人間的な生き方への変化を感じている人は多いと思います。

そもそもこれまでは、無限に経済が拡大するという前提に則ってビジネスが組まれていたと思われます。
しかし近年の世界的な経済の低成長は、実は一時的なものではなく、経済がすでに山頂に達した、と考える専門家もいるようです。

これほどまでに時代が変化しつつあるなかでの事業承継とは果たしてどんなものなのでしょうか。
一つ考えたいのは、従来の延長線上で引き継ごうとすると、あまり芳しくない結果が予想されるということです。
恐らく、今どきに事業承継するような会社となると、少なくとも創業20年とか30年にはなっていると思います。するとその会社は適切に進化していない限り、古い体質を持った企業である可能性が高いと思われます。それまでのリーダー(先代)が、とても柔軟な人であれば別なのですが、経営者というのは概してガンコなのでその可能性はけっこう低いと思われます。
ということはいろんな形で会社の改革が必要とされるようになるのではないかと思います。

その時の指標というか、ベクトルが、「才能主義」ということになるのかもしれません。
もちろんそれが正しいという確証はありませんが、流れとしては決して的外れとは言えないように思います。
才能主義というものをもう少し説明すると、『お金ではなくイノベーションが主導する世界であり、成功を導くのはイノベーションを起こす起業家精神・創造性・才能だということ』なのだそうです。
とにかくたくさん売ってたくさん儲け続けるというよりも、どんどん世の中を良くする提案をしていくことが大事だということだと私は解釈しています。
そしてまた、物という価値観から、心という価値観への意向も進むと言われています。
となると、今のビジネスの表現方法も少し変わってくる可能性があるかと思います。

わりとわかりやすいところでは、布団を売っていた布団屋さんが、安眠を提供する企業という風に事業を再定義すると事業がうまく回り始めた事例を見たことがあります。

事業承継に限らず、今の時代はいろんな価値観が変わりつつあるタイミングのようです。
単に条件反射的に、「今まで通り」やるということがどのジャンルでも難しくなってきているように思います。
となると、一つ一つの仕事の意義を再検討しながらやっていくことが大事なのかもしれません。

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Fathromi RamdlonによるPixabayからの画像

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